地獄門 の キリコ さんのクチコミ・感想

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地獄門 の キリコ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 地獄門
製作国
上映時間89分
劇場公開日 1953-10-31
ジャンルドラマ,時代劇,小説の映画化,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
原作は菊池寛の「袈裟と良人」。平清盛の時代、円満な夫婦の妻が一方的に見初められストーカーにつきまとわれる。言うことを聞かなければ夫や身内の命までも奪う、と言われた妻は覚悟の上、夫の身代わりに殺される。ここからが今時のストーカーとちょっと違う。本当に彼女を愛していたストーカー(盛遠)は初めて彼女の心を悟り、夫(わたる)に「殺すなり好きにしてくれ」という。人格者のわたるは「そなたを殺しても袈裟が生き返るわけではない、残された夫はどうして生きていけばいいのだ」てなことを言って仇を討とうとはしない。盛遠は一生地獄の責めを負うつもりで髷を切り僧形になる。つまり袈裟が貞女の鏡に描かれ、過ちを犯した大バカものは一生懺悔し生き地獄を味わえ!というテーマなんですね。主演の京マチ子が美しくたおやかで上品で色っぽい、何とも言えないたたずまいで魅力的。美しい色彩や東洋の珍しい風情が、当時のカンヌではことの他感嘆の驚きで受けたんでしょう。長谷川一夫が乱暴な悪役だけど若くて美しい。夫の山形勲は老けた姿しか知らない人には珍しく若い顔で、落ち着いた人格者を演じている。いろんな意味で印象的な作品。
キリコさん 7点(2003-09-14 18:11:29)
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