居酒屋(1956) の ゆたKING さんのクチコミ・感想

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居酒屋(1956) の ゆたKING さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 居酒屋(1956)
製作国,
上映時間112分
劇場公開日 1956-10-10
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
労働階級の貧困層をリアルに描いた作品。展開が痛々しいため、娯楽映画とはいえない。序盤に洗濯場でジェルヴェーズが男を寝取った女の姉と格闘するのだが、これが演技とは思えないほど鬼気迫っていて言葉を失う。でも、この強烈な印象が後に生きてくる、何年後かに偶然ふたりは出会うのだが、視聴者は洗濯場のシーンが強烈なため、彼女の過去を清算したいという優しさに疑惑を持つ。見事ルネ・クレマンの術中にはまってしまうのである。タイトルは「居酒屋」であるが、頻繁に画面には出てこない。でも、ジェルヴェーズの人生を狂わせ、最後は自分も酒におぼれてしまった事を考えると、見事なタイトルである。マリア・シェルの迫真の演技とリアリズム、個人的にはルネ・クレマンの最高傑作。
ゆたKINGさん 9点(2003-05-19 16:51:52)
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