シンドラーのリスト の エージェント スミス さんのクチコミ・感想

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シンドラーのリスト の エージェント スミス さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 シンドラーのリスト
製作国
上映時間195分
劇場公開日 1994-02-26
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,歴史もの,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 今まで俺はスピルバーグ作品を本当にたくさん観てきた。時には「ジュラシック・パーク」や「インディ・ジョーンズ」などのシリーズでワクワクさせてくれて、「ジョーズ」や「プライベート・ライアン」では自然・戦争の恐怖を教えてくれた。この「シンドラーのリスト」は、これらでは後者のほうに当たるが、映画自体はそれまでのスピルバーグ作品の風習とは全く違っていた。ほぼ全編モノクロで当時の実写映像を見ているかのような感じでリアルさがより伝わってくる。この手法は大正解だったと思う。ユダヤ人虐殺を題材にした映画は、俺はこれまで「戦場のピアニスト」しか観た事は無かった。勿論あの映画も非常に良い仕上がりで衝撃も高かったんだがこの映画での衝撃はそれを超える。特に「赤いコートを着た少女」。モノクロの映像の中で1人カラーで逃げ回る彼女が後に死体焼却の場面で死体となって現れる姿を見て、普通の全編カラーで観る時よりも遥かにショックが高かった。あの所長のアーモン・ゲートだが、劇中で彼がやっている事は決して大袈裟な表現ではなく全て事実。暇つぶしとして気に障るユダヤ人を次々と撃ち殺すと言う信じられないような行為も平気で行う姿には、当時のユダヤ人の人権がどれだけ無視されてきたのかが痛烈に感じ取れた。俺も含めて誰もがシンドラーの行動は正義の行動と思われていたが、ラストで彼が「もっと多くの人を救えたはず」と叫び泣き崩れるシーンには、「自分のした事を決して偉いとは称えず、自分がもっと早く行動を起こしていれば更に多くの人が助かるはずだった」と自らを責める姿勢に心を揺さぶられ、俺自身も涙が出た。最後にシンドラーの墓を大勢の生存者が参拝するシーンを見て、このユダヤ人虐殺は何百年も前の事ではなく、本当に最近起きた出来事なんだと改めて感じた。この事件を風化させまいとノーギャラでこの映画を製作したスピルバーグの不屈の精神に敬意を表して10点を捧げます。
エージェント スミスさん 10点(2004-08-28 13:07:02)(良:3票)
エージェント スミス さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2008-02-12ダイ・ハード4.09レビュー6.65点
2008-02-06バベル8レビュー5.41点
2007-03-25ナイト ミュージアム8レビュー6.20点
2007-03-25フライトプラン6レビュー5.02点
2007-03-18トランスポーター28レビュー6.25点
2007-03-18激突!<TVM>8レビュー7.62点
2007-03-13GOAL! ゴール!8レビュー5.81点
2007-03-13ラブ・アクチュアリー8レビュー7.52点
2007-03-06ユナイテッド939レビュー7.33点
2007-03-01ワールド・トレード・センター8レビュー5.24点
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