存在の耐えられない軽さ の たいほう さんのクチコミ・感想

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存在の耐えられない軽さ の たいほう さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 存在の耐えられない軽さ
製作国
上映時間173分
劇場公開日 1988-10-29
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 主人公の女性に対する押さえ難い好奇心と愛情の交錯が純朴な彼女には最後まで絶対に理解できないとしても無理はないけれど、その良き理解者でもある女性画家の絡みは奇麗で嫌味がないところがいいです。この映画はワルシャワ条約軍の侵入から丁度20年経た自由化直後に製作された(だからカレル橋とかでのロケもしてる)のですがやはり20年は長かったし、実際に投獄されなくても主人公達のように事実上社会から抹殺された多数の人々にとっては救いはなかったに等しいと思います。彼女の唯一の冒険が当局の巧妙に仕掛けた罠ではないかと元大使から教えられて絶望的な気持ちになるところなどに当時の状況がうまく説明されています。結末は唐突だけれど、まあ幸せな状況での悲劇として愛犬みたいな安楽死とかでないところで救われています。題名の「耐え難くい軽い」存在は、体制の中で軽く抹殺されてしまう全ての人々なのでしょう。
たいほうさん 8点(2005-01-06 00:40:46)
たいほう さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2014-01-14バトルシップ(2012)6レビュー5.77点
2014-01-08ゼロ・グラビティ7レビュー7.63点
2013-11-10春の夢(1960)8レビュー8.00点
2013-07-23風立ちぬ(2013)6レビュー6.53点
2012-11-08ワイルド76レビュー5.70点
2012-10-23ガントレット6レビュー5.86点
2012-07-16アンドロメダ・・・7レビュー6.98点
2012-02-15戦う翼7レビュー6.20点
2012-02-15連合艦隊6レビュー6.47点
2012-01-01聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―7レビュー6.02点
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