DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう? の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ト行
 > DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?
 > 鉄腕麗人さんのレビュー
DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう? の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
「アートであれば、裸になってもいい」と、大島優子がきっぱりと言った。
一昔前であればアイドルの言動としてはあり得ないその様を見て、これが今の時代の“アイドル”の姿なのだなと妙に納得した。

自分の価値観の中では、もうすでに“アイドル”にうつつを抜かす歳ではないという認識なので、残念ながら今この瞬間の「時代」を騒がす「AKB48」のファンというわけではない。
ただどんな形であれ、これほどまで世間の話題の中に出現し、確実に浸透度を高めていく様を見ていると、やはり興味深い存在にはなってきている。

にわかの知識で論じるのはとてもおこがましいと思うが、「AKB48」というアイドルの最大の特徴は、「アイドル」という“システム”自体を表立たせ、その“表裏”両面を“売り”としたことだと思う。
彼女たちがどのように集まり、どのように成長し、どのようにせめぎ合い、どのように生き残っているのか。
そういうことを一つ一つ“表現”することを「魅力」としたことが、成功の要因だろうと思う。

ただし、それは必ずしも包み隠さず“有りのまま”を表現しているということではない。
このドキュメンタリー映画も含め、あらゆるメディアの中に登場する彼女たちの言動が、それぞれの人間そのものの姿だとは決して思わない。
とても強く思ったことは、彼女たちはプロフェッショナルだということだ。良い悪いではなく、本当の意味で「アイドル」のプロなのだと思った。

可愛らしさや笑顔はもちろん、涙や怒りや嫉妬や滑稽さまでもが、自分たちが売るべき「商品」であることを彼女たちは認識している。
自分たちがどんな表情を見せれば、どういう効果を得られるということをきちんと計算し、勝算を持っている。
似つかわしくない言い方をすれば、「飯を食っていくため」にアイドルという仕事をしていることを、一人一人が本質的に理解しているように思えた。

そういう冷静な“割り切り”を根底に敷いた上で、自分たちに与えられた“限られた時間”を精一杯に突っ走る。
その様こそが、「AKB48」が時代に受け入れられた最たる要因なのかもしれない。


ドキュメンタリー映画としては主要メンバーのインタビューを羅列しただけのもので程度が高いとは言い難い。
ただし、それでも映し出された彼女たちの姿を見て、今更ながらうつつを抜かしてしまいそうにはなってきた。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-11-05 22:01:41)
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-14名探偵コナン 紺青の拳3レビュー4.54点
2024-04-09デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション[前章]8レビュー7.00点
2024-03-31オッペンハイマー9レビュー6.43点
2024-03-24DUNE デューン/砂の惑星 PART27レビュー6.50点
2024-03-10アルキメデスの大戦8レビュー6.60点
2024-03-02アラジン(2019)7レビュー7.24点
2024-02-24マーベルズ6レビュー4.87点
2024-02-23別れる決心9レビュー8.66点
2024-02-12かがみの孤城6レビュー7.53点
2024-02-12インクレディブル・ファミリー5レビュー7.20点
DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS