ヘルプ 心がつなぐストーリー の 花守湖 さんのクチコミ・感想

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ヘルプ 心がつなぐストーリー の 花守湖 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ヘルプ 心がつなぐストーリー
製作国,インド,アラブ首長国連邦
上映時間146分
劇場公開日 2012-03-31
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 主人公格の髪の毛がボサボサな女、彼女の子ども時代に黒人メイドから「自分を憐れむのはやめなさい。ブサイクは心の中に育つのだ」と言われたシーンに号泣した。血がつながっていませんが紛れもなくボサボサ女と黒人は母と娘の関係を築いていました。それと日本人だって差別する。「俺たちは日本人だ」という民族意識から、中国人や朝鮮人を差別するのだ。他人事のように「アメリカの差別は根深いねぇ」なんてほざいている場合ではないのです。ネトウヨこそクソくらえである。差別の大半は差別していることに気が付かない。これが差別の本質です。仲間が欲しい、連帯感を高めたい、だからAとBを区別する、区別は差別である。もちろん差別しない人間もいる。あのおっぱい女性には感動しました。人間としての弱さを持っており、その弱さが、弱者に対する優しさへと還元されている。彼女は差別しない。「白人にクソを食らわせた黒人メイド」とおっぱい女の会話はどのシーンも笑いながら泣ける。一番大切なことは差別をなくすことではなく、差別をしない人とのつながりを増やしていくことではないでしょうか。おっぱい女の夫が実は良い奴だった。この夫が、「白人にクソを食らわせた黒人メイド」を襲うのかと思ったら実は・・・というシーンはさらに笑い泣きした。抱腹絶倒と号泣が交互に訪れる映画なんて滅多にないぞ。ラストでは「クソを食べた白人女性」から盗人扱いされた黒人メイドがクビにされ、家を出て行こうとするとき「あなたはやさしい子、あなたは賢い子、あなたは大切な子」このセリフでまたもや号泣。血はつながっていない。だが彼女は愛していたのだ。黒人、白人、他人の子供、血のつながり、そんな境界線を意識せずに、真っ向から愛せる人々がいる。差別を扱う作品でありながら、圧倒的に差別しない人々の愛が描かれている。実はそれがこの映画の本質だ。みなさん、これは差別している人が描かれている物語じゃありません。差別しない人が描かれている物語なんです。
花守湖さん [DVD(字幕)] 9点(2013-03-20 01:14:05)(良:3票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2016-08-16オデッセイ(2015)9レビュー6.82点
2015-10-12メイズ・ランナー8レビュー5.82点
2015-08-16マレフィセント10レビュー6.27点
2015-06-25ブルージャスミン0レビュー6.43点
2015-06-25ゴーン・ガール10レビュー6.87点
2015-01-04トランスフォーマー/ロストエイジ1レビュー5.42点
2014-11-09シュガー・ラッシュ9レビュー7.50点
2014-10-25チチを撮りに8レビュー6.76点
2014-10-18永遠の01レビュー6.27点
2014-10-05それでも夜は明ける9レビュー6.50点
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