ミスティック・リバー の 花守湖 さんのクチコミ・感想

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ミスティック・リバー の 花守湖 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミスティック・リバー
製作国,
上映時間138分
劇場公開日 2004-01-10
ジャンルドラマ,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 イーストウッドの低俗さには、本当にあきれ果てました。 イーストウッドの誤っている点は、まず「法律なんて関係ねえ。やられたらやり返してやる。」というダーティーハリー式の発想です。 それはすべて勘違いです。このさいだから、この映画を記念して、ぜひ、ミステイク・イーストウッドと改名してもらいたい。 さて、イーストウッドさんに質問です。警察に密告された人が、復讐のために殺人を犯すことは良いことでしょうか? 勘違いをして人を殺しても、自分の心の中で反省していれば、刑務所に入らないで良いのでしょうか? 警察官のケビンは、殺人犯が誰か分かっていながら、放置していて良いのでしょうか? イラクを懲らしめるために、彼らを戦争で殺すことは良いのでしょうか? よく考えてみて欲しい。 弱者の視点なんて、まったくありません。 この映画はすべてが自分本位です。 さらに人を殺した夫をひきとめるショーンペーンの妻の台詞に、呆然とさせられます。「私たちは強いのよ。間違いなんて認めてはいけないわ。強い私たちは、自分たちの幸せのためだったら何もしても良いのよ。」 ・・・。 もしかしてそれはブッシュ大統領の演説でもパクッたのかっつーの! まさにアメリカの大バーゲンです。 そして最後のパレードの場面は、ティムロビンスの妻の弱さと、ショーンペーンの妻の強さが映し出されました。強いショーンペーンは、殺人者と言われずに、これからも生きていく。 しかし弱いティムロビンスの妻は、夫が死んだ後も、殺人者の家族のレッテルを貼られて生きていく。そして自分の夫を殺した強者のショーンペーンから、お金を送金してもらって、ひっそりと子供と生きていくのでしょう。 人間の弱さをさらけ出したショーンペーンの妻のような惨めな思いをしたくなければ「強く生きろ!やられたらやり返せ。でも自分の罪は認めるな!」という強烈なメッセージ。 これぞアメリカ、これぞイーストウッド。
花守湖さん 0点(2005-03-21 02:04:06)(良:4票) (笑:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2016-08-16オデッセイ(2015)9レビュー6.82点
2015-10-12メイズ・ランナー8レビュー5.82点
2015-08-16マレフィセント10レビュー6.27点
2015-06-25ブルージャスミン0レビュー6.43点
2015-06-25ゴーン・ガール10レビュー6.87点
2015-01-04トランスフォーマー/ロストエイジ1レビュー5.42点
2014-11-09シュガー・ラッシュ9レビュー7.50点
2014-10-25チチを撮りに8レビュー6.76点
2014-10-18永遠の01レビュー6.27点
2014-10-05それでも夜は明ける9レビュー6.50点
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