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《ネタバレ》 公開当時の大ブームは知っていたが、何となく観る機会も無く、世間様より4年も遅れての観賞。w
観終わって「うんうん、なるほどなぁ」と納得しました。これ、自分が中高生の子供だったら面白いっ! と言ってたかもしれない。 でも、この年になっちゃうと、過去に観てきた映画やドラマなんかが経験としてあるワケで、それが既視感となって邪魔してくるわけです。 この映画も、男女入れ替わりという古典とも言える序盤から、田舎の子が都会をエンジョイするこれまた古典的展開、そこからけっこう無理やりな時間SF、そして災害回避のディザスターものと、けっこう欲張りに詰め込んで来てるが、なんか目新しさが無い。 でもね、逆に言えば、自分らオッサンのような経験値の無い子供達には、これほど矢継ぎ早にワクワクを詰め込んでくる映画が面白く無いワケが無い。しかも、ラブコメ王道の男女入れ替わり、知らない世界(都会)での冒険、時間SF、世界(町)を救うヒーロー、と厨二病患者の大好物が大盤振る舞い!w これが当たらなきゃ、どんな映画が当たるってんだい?! くらいの大サーヴィスぶり。 …………が、しかし。その大盤振る舞いをするために払った犠牲も大きいんだな。 まず、入れ替わりに気付いた主人公たちが、スマホに入れ替わり中にあった出来事の日記を残す。……えっ、日記? なんで? それ、電話だよ? 普通は自分の携帯に電話するわな。……でも通話できないんだよな、3年の時間のズレは後半のサプライズだから。 そういった小さな綻びが、嫌と言うほど現実を見てきたオッサンにはどうも気になるんよ。中身が入れ替わった友人(家族)に対しての周りの反応とかね。あんなもんで済むわきゃ無いよね。 後半の山場である町を救う大作戦も、「いやいや、それは無理!」というくらいの雑さだし。w テッシーの親父が「週末は仕事手伝え。発破かけるから勉強だ」ってなフリまでかましてるワケだが、いくら息子でも高校生がそんなに簡単に爆破物持ち出せるような杜撰な管理してたんじゃ倒産は遠くないぜ。w 飛騨組み紐の件もそう。いや、たった一回電車で会っただけの知らない女のコだから、顔を覚えてないのは仕方ない。でもあんな印象的な出来事、あったコトぐらいは覚えてるよな、普通。w しかも、そのコがくれた紐を3年も取っておいてるんだから。 さらに、終盤は一気に時間が飛ぶ。瀧は高校どころか大学を終えて就活してる。三葉は3つ年上のはずだから社会人3年目か? 二人とも5年経つ間なぁんにも気にならなかったのか? 名前すら忘れてたから? だったらなんで急に? 取って付けた感は否めない。 そしてラスト、お互いにすれ違う電車の窓から相手を見つける。まあ確かにロマンチックだが、瀧は四谷駅から乗ったんだっけ? ってことは一人は市谷から、一人は信濃町から四谷方面に向かって走って須賀神社で出会ったってこと? …………奇跡だな。www と、まあ、本気で突っ込み所を探し出したらキリが無いし、そういう細かい所を突っ込む映画でもないからこの辺にしときますが、魅力のあるウソってのは、しっかりと築かれたリアリティを土台にしてこそ映えるんだよなぁ。 ま、それはともかく。 あれほどの大ブームになったのは不思議と言わざるを得ないが、まあ肩の力を抜いて笑って観る分にはテンポも良く、そこそこ面白い作品だとは思います。 【TERRA】さん [DVD(邦画)] 5点(2020-09-18 22:06:21)
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