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《ネタバレ》 映像特典でアリ自身が出ていましたが、
相当スミスを気に入ってるみたいでした。 踊るようなステップやマシンガントークは明の演出で、 これは異存なくはまり役なのではなかろうか。 これをアリはよろこんで自宅に頻繁にスミスを招き、 俺の真似をしてくれみたいにセリフを喋らせたらしい(苦笑) まさにアリお気に入りのアリのための自叙伝映画。 家族や女性はわりときれいな人らばかりで、 その逆に対戦相手はいかにも悪そうな(苦笑) フォマン以外は扱いが寂しい。 ボクシング映画の魅力(観客から)としては、 ○ハンデをものともせずに這い上がる これはハンデ=トラウマがアフリカ系黒人で、 奴隷名が嫌でイスラムに改宗したことといっても、 対戦相手のほとんどが黒人なわけですから共感は薄い。 ○ライバル 「ロッキー」が続編が多いほど人気なのはこれもあると思う。 この作品はフォマン以外はライバルとして魅力がない描かれ方。 よって本当の復活劇までが長く感じる。 ○マーチ系の音楽 にしろとは言わないけれども、 全編中に流れるのがソウルミュージックばかり。 やはり黒人差別も根底にはあるのかも・・ 観終えて明日の活力に繋がるような熱い映画ではなく、 内容は当時の歴史背景を知らなければ共感できかねます。 アリは結局黒人というアイデンテイに誇りを感じ、 黒人の頂点になろうとしてなった。 その背景にはやはり幼少時からのトラウマがあるわけです。 ここらに絞って最初と最後だけにしても理解はできますよ。 中版をかなり削ってドラマチックに演出できたのでは・・ アリ本人としてはやはりイスラム教のことや、 恋愛のことも描いてほしいから当然個人的なことになり長くなる。 ファイトシーンの演出がとてもよかっただけに残念。 アナウンサー役のジョン・ボイドは変装と思うくらい気づかなかった。 あとユダヤ教のブラザーは暗く淡々とした内容にコミカルさを与えている。 ひとりの人生(半生)を描く難しさは「アビエイター」でもありました。 ここまで長く人生を描くならば後半のアリに、 特殊メイクをしてもっと老けらせてもよかったのでは・・ 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 15:14:39)
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