少林サッカー の よしの さんのクチコミ・感想

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少林サッカー の よしの さんのクチコミ・感想
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予想を上回る、お馬鹿っぷり。相当笑った。こんなに劇場全体に笑いが起こる映画は、久しぶり。観た人みんな大満足だったんではないだろうか。
主人公シン(筧利夫そっくりの熱血漢)は超貧乏な清掃員。けれど、幼い頃から習った少林寺拳法を世間に広めることが、その本当の夢。奥深い中国拳法さえ身につければ、あらゆることが解決するというのが彼の信条。
そんなシンが、落ちぶれたかつての有名サッカー選手と出会い、少林寺拳法普及の道はサッカーしかない!と、自分と同じように少林寺拳法一筋に生きてきた兄弟たち(みんな貧乏)をスカウトしながらサッカーチームを作っていく。
ただ単に、少林寺拳法とサッカーの融合というコンセプトだけでなくて、そのナンセンスぶりは映画全体に満ち満ちていて、シンの理想とする通り、中国拳法があらゆることを本当に解決してしまうところがすごい。
登場人物全員が大真面目にアホらしい発想と行動をするシュールなコメディの手法は、ダウンタウンの笑いに近い。この手の笑いは、一つ外すと、全く白けてしまうので、微妙なラインで抱腹絶倒なこの映画、かなりレベルが高いと思う。
Mr.ビーンの笑いは、良識的な世界で「変なおじさん」が騒動を巻き起こす、セリフでなくて動きで笑わせる、まさに「志村けん」的な笑い。
お下劣さと変な顔、エキセントリックさとドタバタで笑わせる、ジム・キャリーを代表とするハリウッド的な笑い。
「普通なんだけどちょっと変」な登場人物を箱庭的に配置して、主にセリフで笑わせる三谷幸喜的な笑い。
まあ、いくつかにカテゴライズできるとは思うが、笑いにもいろいろとある。
「少林サッカー」は、ジャッキー・チェンとは一味違う、香港映画の笑いの可能性を見せてくれる。たぶん、最近の日本人には、ちょっと親しみやすいタイプの笑いじゃないだろうか?オススメの一本。
よしのさん 8点(2003-11-22 16:13:46)(良:2票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2004-07-16オー・ブラザー!7レビュー6.48点
マッハ!!!!!!!!9レビュー7.06点
2004-06-29世界の中心で、愛をさけぶ7レビュー5.27点
2004-06-29π(パイ)6レビュー4.23点
2004-04-30CASSHERN6レビュー4.33点
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2004-03-08ラン・ローラ・ラン9レビュー6.23点
2004-03-08カンパニー・マン6レビュー5.83点
2004-03-08パンチドランク・ラブ4レビュー5.72点
2004-03-08天使のくれた時間7レビュー7.26点
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