暗殺教室~卒業編~ の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > 暗殺教室~卒業編~
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
暗殺教室~卒業編~ の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 暗殺教室~卒業編~
製作国
上映時間118分
劇場公開日 2016-03-25
ジャンルアクション,SF,シリーズもの,青春もの,学園もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  前作はそれなりに楽しめたのですが、今回は退屈でした。理由は簡単、シリアスなシーンが多かったから。

 この物語って基本がバカじゃないですか。マンガだからこそなお話。それを無理矢理映画にしてみましたって状態は、そういうものだって割り切ってこそ楽しめる世界だったわけで、そのバカの枠の中でシリアスになられたところで、一体何を言っているのやら、って興醒めしてしまうばかり。

 前作って音痴な映画だったわけですよ。ちゃんとした流れになってなくて、ぎこちなく映像が羅列されている状態。それでも殺せんせーを巡るネタ集だからこそ楽しめたわけで。今回、流れてない、ぎこちない映像の羅列で音痴なままシリアスになっちゃいましたから、不出来さばかりが目立ってしまって。
 エピソードやキャラの流れをちゃんと作ってなくて、そこそこ流れがあったのは殺せんせーと主役の少年くらいで、あと全員ほっぽり出されたまま終了みたいな状態。スナイパーや大ボスなんてあれで終了なのか?ってくらいにエピソードどころか必要な映像自体が足りません。

 殺せんせーの過去の真相が全て殺せんせーの語りによる回想映像に頼っているのも(いや、正確には殺せんせーの記憶には存在し得ない部分があるのが不自然なのですが)安直で流れを阻害しています。

 原作がそもそもそうなんでしょうけれど、1000人以上を殺した元暗殺者が、ちょいといい人っぷりを見せたけど(ちょっといい事して褒められる不良の超拡大版みたいなモンだ)最終的には中学生に自分を殺させるって話なわけですよ。そんなもん、ネタとして笑ってみせるべきでしょ? 中学生に殺人をさせた上で感動してくださいね、っていうのはアリなの?っていう。感動を必死に押し付けてきますが、そもそもそれは感動させていいような性質のものなのか?って疑問ばかり。
 月を破壊したとか地球も破壊するとかの大風呂敷広げた設定がセコく収まってしまうのが肩透かしでガッカリですし。

 不満点の多くは元々の原作の限界点なのかもしれませんが、それにしても映画は映画としてそこを超えてゆく道というのはあったと思います。でも、こんなぶつ切れエピソードの羅列じゃ更にそこの下を行くしかありません。
 映画として原作の徹底的な再構築が必要だったんじゃないかと思いますが、そこまでの余裕は無かったんでしょうね。その余裕の無さが映画ってモノ(この作品のみに止まらず)をダメにしてゆくのがやりきれないなぁ。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 4点(2016-04-04 20:14:17)(良:1票)
あにやん‍🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-12デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション[前章]6レビュー7.00点
2024-04-08ゴーストバスターズ/フローズン・サマー4レビュー5.25点
2024-04-08オッペンハイマー1レビュー6.43点
2023-12-03翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜5レビュー6.21点
2023-12-03ウィッシュ6レビュー5.66点
2023-11-05ゴジラ-1.07レビュー7.50点
2023-09-05キングダム 運命の炎6レビュー6.42点
2023-09-05バービー(2023)8レビュー6.76点
2023-06-1965 シックスティ・ファイブ5レビュー4.40点
2023-06-19THE WITCH/魔女 -増殖-5レビュー5.00点
暗殺教室~卒業編~のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS