フォードvsフェラーリ の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > フ行
 > フォードvsフェラーリ
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
フォードvsフェラーリ の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 フォードvsフェラーリ
製作国
上映時間153分
劇場公開日 2020-01-10
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》  判るわー、ル・マンはしばらく走ってないけれど、ミュルサンヌコーナーでのブレーキングはかなり勇気が試されるわよねー(もちろんゲームでのハナシ)とか、そんなに回転数を上げたいならHONDAのVTECエンジンを使えばいいじゃない、9000回転なんか楽勝よ(登場はこれより25年くらい先のハナシだわ)とか、アホなコト考えながら楽しんでたけれど、でも楽しめたけど色々ひっかかった、みたいな映画だったわ。

 まずいちばんひっかかったのがフェラーリがただのマヌケな悪役。あんた、フォードなんてマスタングとフェスティバくらいしか知らないわよ、ってゆーかフェスティバ作ってたのはマツダだわよ、フェラーリなんかテスタロッサとかF40とかF355とかエンツォとか名車いっぱいあるのに、そのフェラーリをバカにしてるの?みたいな。まあ、市販車じゃなくてレースでのハナシだし、フォードも企業としては悪として描かれてたのだけどもね。
 でもフェラーリのピットクルーのバカっぷりは、デイモンがいちいちやらかす小賢しいマネ(ストップウォッチとかナットとか)も含めて見ていて決していいキモチはしないわ。
 この映画はそういうノイズがいっぱいあって、ストイックなベールと対比させ存在を浮き上がらせるための手段ではあるのだけど、あくまで雑音は雑音なので鬱陶しいのよね。
 それは彼を取り巻くもの総て、そう、フォードの姿勢やフェラーリの在り方、デイモンのキャラだけじゃなくて、彼の奥さんや子供の存在にまで及ぶわ。夕暮れの親子のシーンなんて素晴らしい空気感だったりするのだけど、基本は彼の周囲がいちいちしゃしゃり出てきてノイズとなって翻弄されてるの。なんだか気の毒だわ。
 そういうゴタゴタしたシーンを置くのなら、一方でもっともっとベールとマシンが対話するシーンに拘りまくって欲しかったわ。
 エグゾーストノートとロードノイズに包まれたコクピットで感じる高速の世界、それは音響過剰気味な109二子玉川のIMAXでも満足できるレベルではなくて。彼が独り解放される世界の美しさ、それをキッチリ対比できていたら、って。もっとフェティッシュで良かったと思うの。

 CGであり得ない走り方してまーす、って状態ではなくて、キチンと路面を捉えて走行してる画です、って、そういうのはとても良かったのだけど、全体的には「会社の意向」で娯楽映画としての作りを求められてるようなカンジがして、まあ及第点的実話映画でしたわね。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 6点(2020-01-23 20:11:35)(良:2票)
あにやん‍🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2023-12-03翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜5レビュー6.21点
ウィッシュ6レビュー5.66点
2023-11-05ゴジラ-1.07レビュー7.48点
2023-09-05キングダム 運命の炎6レビュー6.61点
2023-09-05バービー(2023)8レビュー6.91点
2023-06-1965 シックスティ・ファイブ5レビュー4.33点
2023-06-19THE WITCH/魔女 -増殖-5レビュー5.00点
2023-06-18ザ・フラッシュ6レビュー6.20点
2023-06-18スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース9レビュー6.83点
2023-06-15劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ6レビュー7.60点
フォードvsフェラーリのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS