トラック野郎 天下御免 の イニシャルK さんの口コミ・感想

トラック野郎 天下御免 の イニシャルK さんの口コミ・感想
作品情報
タイトル名 トラック野郎 天下御免
製作国
上映時間105分
劇場公開日 1976-12-25
ジャンルアクション,ドラマ,コメディ,シリーズもの,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 シリーズ第4作。二人マドンナ(由美かおる、松原智恵子)が登場したり、主題歌(良い歌だよなあ。)がかかるオープニングのタイトルバックに一番星号のおもちゃで遊ぶ子供が出てきたりして、シリーズがだんだん人気が出てきたのが分かる。始めたころには想定していなかっただろう子供層にも人気が出たようで、それ故にか、これまでの3作に比べると作風はソフトな印象で、桃さん(菅原文太)のスケベさやハチャメチャさも控えめ。ライバルのコリーダ(杉浦直樹)も今一つインパクトに欠けているのだが、話自体は面白く、相変わらず桃さんの優しさや男らしさは同じ男でも見ていて憧れるものがあるし、それだけでなく今回は松下家、ジョナサン(愛川欽也)と家族のエピソードにも焦点があてられていて、旅先で桃さんだけでなくジョナサンも由美かおる扮する巡礼のマドンナに惚れた結果、帰宅後にそれが妻(春川ますみ)にバレてしまい、家族に逃げられたジョナサンが自棄になり、自分のトラックの装飾を破壊するシーンはその前にジョナサンの子供を一人ドライブインの夫婦(京唄子、鳳啓助)に養子に出すくだりがあるのでこのシーンはよけいに切なさが印象に残る。その家族が桃さんの嘘によってジョナサンのところに帰ってくる展開はベタなんだけど、養子に出した子供も戻ってくることになって、「やっぱりうちは全員揃わないと松下家って感じがしない。」というセリフにはなにか妙に感動してしまった。そのほか、手違いで渡ってしまったラブレターから自分が桃さんに惚れられていると勘違いした松原智恵子扮する元女性トラッカーが真実を知ったときの切なさもよく伝わってきて印象に残る。(やっぱ自分だったら由美かおるよりも松原智恵子だな。って何を書いてるんだ。)今回、音楽が木下忠司に戻っているが、由美かおるがゲストのためか、見ていて映像的にそれを思わせる部分がないにも関わらず、つい音楽がそれっぽく聞こえるような気がして「水戸黄門」を思い浮かべてしまった。(まだこのころ「水戸黄門」にお銀は出てなかったっぽいのに。)あと出演者で気になったのは倉敷のドライブインのシーンで鶴光と一緒に出ているアフロの鶴瓶の異様な若さにビックリ。(当時20代)マドンナ(由美かおる)の恋人役で誠直也(アカレンジャー)が出ているが、オープニングのクレジットには誠直也と並んで宮内洋(アオレンジャー)の名前も出ていて共演を一瞬期待してしまったのだが、宮内洋の出番はカットされてしまったのか、登場することはなかったのは少し残念。松原智恵子の出産シーンに産婆役で出ている浦辺粂子。同時期に公開された「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」にも出演している。そういえばあの映画もダブルマドンナだった。やっぱりこのシリーズ、寅さんをかなり意識してるんだなぁ。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2018-06-02 23:05:17)
イニシャルK さんの 最近の口コミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-05-03湯道6レビュー6.16点
2025-04-27翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜5レビュー5.89点
2025-03-27ドラゴンクエスト ユア・ストーリー3レビュー5.09点
2025-03-16残穢 -住んではいけない部屋-6レビュー6.00点
2025-03-09仄暗い水の底から5レビュー4.41点
2025-03-02リング0 バースデイ5レビュー4.10点
2025-02-23リング23レビュー2.83点
2025-02-17らせん3レビュー2.68点
2025-01-26ドラゴンボール超 スーパーヒーロー6レビュー6.40点
2025-01-22電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー<OV>6レビュー6.00点
トラック野郎 天下御免のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS