DUNE デューン/砂の惑星(2021) の delft-Q さんのクチコミ・感想

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DUNE デューン/砂の惑星(2021) の delft-Q さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 DUNE デューン/砂の惑星(2021)
製作国
上映時間155分
劇場公開日 2021-10-15
ジャンルアクション,SF,アドベンチャー,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 予備知識なし、IMAXで鑑賞。感想をひと言にひっくるめていうとすれば、「スターウォーズの砂版」。 

▼ほんとうはスターウォーズのほうがこちらの原作を参照したらしいが、映画的にはスターウォーズが圧倒しているため、どうしてもフォースがボイスになり、ルーク・スカイウォーカーがポール・アトレイデスになったかたちに見えてしまう。この原作は過去にも映画化されているのでリメイク作品ということになるが、なぜいまこれをリメイクしたのか、その必然性はわからない。 

▼冒頭提示されるタイトルに「part one」とあり、その時点で、ああこれはネタフリで終わるんだなと予想がつく。始まってすぐ、体制側と見られる兵士たちにゲリラ兵ぽい者たちが挑む場面が現れ、ああこれはレジスタンスものだなと想像がつく。で、結局、その突ぱなの想定が覆されることのないままに終了。 

▼そのように、古い原作のせいか、ストーリー自体はステレオタイプといっても過言ではないもので、いまの感覚からすると意外性も衝撃性もなく、見ていてのワクワク感はほぼゼロだった。また、映画を通じて新しい概念が得られたとか、眼からウロコが落ちたというようなインスパイアされる要素もなかった。 

▼なので、途中から自分はどうしてこれをいま見ているのだろう、(かなりの長尺だったので)早く終わらないかな、という気にさえ。前評判がよかったので期待が高かったこともあるが、正直、完全に空振った(あまり無責任に「いいよ、いいよ」というのもどうかと改めて感じる)。 

▼音楽も、個々にはいい旋律と思われる部分もあるのだが、終始執拗に流されるとうっとうしく、終盤はかなり食傷してしまった。 

▼ただ、ビジュアル面は素晴らしいものがあった(IMAXだったのでなおさら)。トンボ型のヘリ(?)などのギミックやサンドワームの造形も高質なつくりで見応えがあった。が、そういうものはいわば薬味にすぎず、いくら薬味がおいしかったとしても、おかずそのものが今一つでは堪能できたとまではいえない。 

▼大変ていねいなつくり込みには感心したが、冗長で起伏のない脚本は、そういう路線が狙いだったとしても、もうちょっと何とかならなかったのかと疑問が残る。製作者の誠意みたいなものは感じられたので、そのところとビジュアル面でこの評価ということで。ちょっともったいない感じもする作品だった。
delft-Qさん [映画館(字幕)] 5点(2021-11-02 11:07:03)
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投稿日付邦題コメント平均点
2023-10-09沈黙の艦隊(2023)6レビュー5.50点
2021-11-02DUNE デューン/砂の惑星(2021)5レビュー6.30点
2020-09-17道(1954)10レビュー7.91点
2019-12-25アウトロー(2012)6レビュー6.19点
2019-12-25スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け6レビュー6.76点
2019-07-02言の葉の庭4レビュー5.68点
2019-05-03キングダム(2019)8レビュー6.06点
2018-08-14ミッション:インポッシブル/フォールアウト7レビュー7.07点
2017-11-07君の名は。(2016)10レビュー6.97点
2017-09-24ブリッジ・オブ・スパイ7レビュー7.16点
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