デビルマン の am さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > テ行
 > デビルマン
 > amさんのレビュー
デビルマン の am さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 デビルマン
製作国
上映時間116分
劇場公開日 2004-10-09
ジャンルアクション,ドラマ,ホラー,SF,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  遂に観てしまいました。しかも記念すべき2006年の一発目です・・・。ものすごく後悔。いろんな評価を観て、きっと史上最低レベルのバカ映画として、気軽に笑い飛ばしてしまえるかな、って思ったんです。忙しい上に寂しい新年のもやもやをまぎらわせるのに最適かな、って。暗澹とした気分です、おかげさまで。バカ映画ですらなかった。一言でいうと、ものすごく不憫な映画です。僕は正直、原作にしろテレビアニメにしろ、何の愛着もないですし、この監督さん(というかこの監督脚本夫婦)の映画もこれ以外一つも観たことがありません。だからこそ、一つの映画作品が、というか、もっと大きくいうと、ある程度巨額の予算をかけて造り上げられようとしている一つのプロジェクトが、自らの重さでがらがらと崩れていく様を見せられているような、寒々とした同時にものすごく腹立たしい気持ちになるばかりでした。きっとそれぞれのセクションの人間は、このプロダクトをなんとかいいものに仕上げようと頑張ったんだと思うんです。少なくともこれに関わった大部分の人たちは、多かれ少なかれ、各分野のプロだと思うんです。けなすのは簡単です、脚本も演出も演技も撮影もCGも照明も編集も音効も何もかもなんだかどうしようもありません。とりわけ脚本はまったくひどい。もうどうしようもなくひどすぎる。でもね、このあまりのひどさの出発点はきっと、監督や脚本家の能力のなさだけではないと思うんです。どうして各部門で、この程度のレベルのものでOK
が出て、一つの作品が完成してしまうのか。ものを創りあげようとする”熱”みたいなもののここまでの欠如はいったいどうしたことなのか。「出来るなら俺だってこんなのには関わりたくないよ、でも関わっちまったからには、最低限俺は出来ることをやるよ」、そんな声が、映画全体から聞こえて来るようです。あまりに不憫でしょう。マーケティング、アドバタイジング、コンテンツビジネス、トレンド、損益分岐点、そんなうつろな言葉しか、この映画からは聞こえてきません。どうしてこんなものに嬉々として原作者が出演してるのか。映画という産業の、旧来からあるものと新しく興きてきたものの両方の悪しき部分だけが、結びついてしまったような印象があります。不憫。かつ、この上なく不愉快。一点は一生懸命さだけが伝わるふたりの若い女優さんに。かわいそうすぎる。もちろん、富永愛はのぞく!
amさん [DVD(字幕)] 1点(2006-01-03 07:48:37)(良:6票)
am さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2007-05-30太陽(2005)8レビュー6.73点
2006-01-03デビルマン1レビュー1.43点
2005-10-10ワイルドバンチ10レビュー7.50点
2005-02-07ターミナル6レビュー6.17点
2005-01-11ドッグヴィル0レビュー6.52点
2005-01-07マッハ!!!!!!!!8レビュー7.06点
2004-12-19グッバイ、レーニン!7レビュー7.35点
2004-12-15インファナル・アフェア8レビュー7.65点
2004-11-21MUSA-武士-8レビュー5.52点
2004-11-18ビッグ・フィッシュ10レビュー7.56点
デビルマンのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS