さらば、わが愛/覇王別姫 の かわまり さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > サ行
 > さらば、わが愛/覇王別姫
 > かわまりさんのレビュー
さらば、わが愛/覇王別姫 の かわまり さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 さらば、わが愛/覇王別姫
製作国,
上映時間172分
劇場公開日 1994-02-11
ジャンルドラマ,ラブストーリー,歴史もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
人類全体(と言おうかあえて言えば全世界の女性)に対して有益この上ない同性愛関係、あるいは徹底的なプロフェッショナリズムのお話として私はこの作品を見ました。日本でも坂東玉三郎を追い回す熱烈なファンは女性がほとんどだし、この映画の中でもレスリー・チェン扮する女形に向かって客席で涙を流しながら手を振っている女性が写し出されていました。歌舞伎でも京劇でも女形は女性の美しさとその本質を体現することを職業とするプロなのです。暁楼の妻を演じるコン・リーの美しさをもってしてもプロとしての女形の人工的な美しさには及ぶべくもないと感じたのは私だけでしょうか?それにしてもコン・リーって強い女しか演じられない女優みたいです。ここまで徹底して女性の美しさを表現しつくすプロに対抗しようと思ったら本当の女性はしおらしく、か弱く振舞うしか太刀打ちするすべがないと思うんですけどね・・・。全体的にはストーリーや音楽、レスリー・チェンに満点、その他(少年役やコン・リー)でちょっと減点といったところです。前半の主人公の暗い子供時代に関しては「いい映画を鑑賞するためには忍耐も必要」の一言・・・初めてみる方、我慢して付き合ってあげてください。幼年時代の主人公はレスリー・チャンにそっくりなのに少年役が全く似ていないことを点数に加味するのは不当でしょうが、相棒の石頭(暁楼)は幼年時代には末恐ろしいほど豪胆な性格で少年時代はモチベーションの高い秀才だったのに大人になってからは確かに尻すぼみですよね。 ノーカットバージョン(海賊版?)では蝶衣が侵略者日本軍の将校の前で普段着の素顔で舞う場面があり、生き生きとした表情と相まって主人公の芸術至上主義がわかる好場面だったのにビデオなどではカットされているのが残念です。
かわまりさん 9点(2004-01-22 04:39:26)
かわまり さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-30オッペンハイマー9レビュー6.65点
2024-03-20ゴジラ-1.08レビュー7.50点
2022-07-05クイン・メリー/愛と悲しみの生涯7レビュー7.00点
2022-04-06ドライブ・マイ・カー8レビュー6.62点
2021-09-01蝶々夫人8レビュー8.00点
2021-02-20地獄門5レビュー6.39点
2021-01-01博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか6レビュー7.69点
2020-06-12タクシー運転手 約束は海を越えて9レビュー7.24点
2020-06-01大いなる遺産(1998)8レビュー6.17点
2020-06-01炎の人ゴッホ8レビュー6.18点
さらば、わが愛/覇王別姫のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS