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《ネタバレ》 それなりに楽しめたものの、ナッシュのダークな部分がすっかり漂白されてしまったというのもあって中途半端な印象。風変わりな天才の伝記物という趣の前半、突然サスペンスフルになる中盤、そして病気との闘いと家族の絆を描く後半のあいだのつながりが、いまいち・・・。最後のノーベル賞受賞のエピソード(教授クラブでの「ペン」とスピーチ)は感動的な演出だけど、それまでの展開を考えれば、いかにも賞狙いっぽくて唐突だった。図書館で学生相手に講義をはじめ、幻覚と「共生」したまま、社会復帰していく様を描くだけで十分だったように思います。あんなとってつけたような受賞スピーチよりも、学生たちに図書館で熱心に数学を語り、彼らの尊敬を集めるようになるのを静かに描いたほうが、この映画のラストとしてはふさわしかったと思う。
【ころりさん】さん 6点(2004-12-18 10:28:16)(良:1票)
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