サウンド・オブ・ミュージック の まいか さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > サ行
 > サウンド・オブ・ミュージック
 > まいかさんのレビュー
サウンド・オブ・ミュージック の まいか さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 修道院で手がつけられないほどのお転婆で、なおかつ自然児でもあった主人公が、厳格な父の規律に縛られて生活している子供たちを解放してあげようと奮闘する前半。そして後半では、人間らしい気持ちを取り戻した子供たちの父親が、今度は市民たちを規律で縛ろうとするナチスに抵抗して、祖国オーストリアに培われた自由な文化や誇りを守るために、その支配下から逃れようとする。前半部と後半部の、このテーマ上の有機的なつながりが、あまりに歌や踊りに比重が置かれすぎるためか、やや見えにくくなってしまってる気もする。前半は楽しいのに後半が暗くて重たいだとか、逆に後半は見応えがあるのに前半部が漫画じみているだとか、あるいは、お転婆な設定のわりに主人公はかなり理知的なんじゃないの?とか、そのへんが破綻してるように見えてしまっても仕方ないかも。とはいえ、ミュージカルが苦手な私でもとりあえず楽しむことはできました。なによりトラップ大佐がとても魅力的!実際のオーストリアでは、ナチスの併合に対する抵抗はそれほど強くなかったらしいし、トラップ大佐の人物像がよくもわるくも現実とずいぶん違っているとかいう話もあるらしいけど、かりにそれらがフィクションだとしても、祖国の文化や自由を愛し、芸術的な素養にも富んだ誇り高い男性像はとても素敵で、素直に惹かれました。前妻を失った彼の傷心が、なぜ子供たちを規律で縛ることになってしまったのか、そのあたりの彼の心情を少し垣間見せてほしかった気もしますが・・。大佐を演じたクリストファー・プラマーが当時若干36歳だったというので驚きです。
まいかさん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-04 12:11:23)(良:1票)
まいか さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-14舞妓はレディ6レビュー6.11点
2024-04-12ジェーン・エア(1944)7レビュー4.87点
2024-04-12女は二度生まれる8レビュー7.54点
2024-04-11シェルブールの雨傘8レビュー7.57点
2024-04-09ドライブ・マイ・カー8レビュー6.62点
2024-04-09マトリックス7レビュー6.92点
2024-04-09怒りの葡萄7レビュー7.02点
2024-04-08双頭の鷲7レビュー6.00点
2024-04-07魚影の群れ7レビュー7.00点
2024-04-06すずめの戸締まり8レビュー6.54点
サウンド・オブ・ミュージックのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS