鬼が来た! の 王の七つの森 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > オ行
 > 鬼が来た!
 > 王の七つの森さんのレビュー
鬼が来た! の 王の七つの森 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 鬼が来た!
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2002-04-27
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 思うに、この映画で最も考えなくてはいけないのは、なぜ、マーの顔が最後に笑うのか、ということではないでしょうか。、、、、、人を殺すことができなかったマーが、最後、怒りに突き動かされて斧を手に暴れまくり、最後は、、、、。それでいてなぜ笑うことができるのか。そこに込められたメッセージは何なのか。、、、、、これ以外にも、宴会の席で、それまで友好ムードだった日本兵が、敗戦を知っている隊長の豹変で凍り付き、さらには暴徒と化していくところの、心理的変化。つまり日本兵の殆どは一人一人は悪人ではないけど、雰囲気やシステムによって突然、暴虐非道な行為に走り出すという描写。、、、、、中国の農民達の滑稽さetc,etc。、、、、ただ、映像を白黒にする必然性はどれほどあるのだろうかとは思いました。確かに当時の戦争写真は白黒で、それが命を与えられて動き出す印象はありますが、逆にリアリティから遠ざかってしまう代償も払っていると思います。「夾竹桃、戦車は青い油をながし」といったコントラストの方を私は評価します。、、、、、この映画を見て私は、日本兵が十把一絡げに悪意をもって描かれているとは全く思いませんでした。むしろ小心者、悪人、お調子者など、日本兵にも色々な奴がいるというところが大変丁寧に描かれているのではないでしょうか。同様に、中国農民の全てが善人とも描かれていない。嘘つきだったり、守銭奴だったり、、、、、、。もしかして一番反日的なのは、香川照之に新年の挨拶を理解できない中国語で話させるところ。中国の観客は笑い転げているでしょうね。ほんと「武器としての笑い」です。、、、、、この映画が反日映画に見えるとしたら、ドイツ人は、ヨーロッパ戦線やホロコーストを描く映画を、全て反ドイツ映画であるといって、角突き立てていなければなりませんね。
王の七つの森さん 9点(2005-02-24 09:21:18)(良:1票)
王の七つの森 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2012-05-20ノー・マンズ・ランド(2001)9レビュー7.32点
2011-03-09セブン4レビュー7.62点
2010-05-26グラン・トリノ10レビュー7.87点
2009-11-15人情紙風船8レビュー8.26点
2009-10-21K-20 怪人二十面相・伝2レビュー5.80点
2009-03-29ぐるりのこと。10レビュー7.02点
2009-03-24おくりびと5レビュー7.03点
2009-03-11クライマーズ・ハイ(2008)10レビュー5.55点
2009-03-01スカイ・クロラ The Sky Crawlers4レビュー6.11点
2008-12-12ダークナイト(2008)3レビュー7.67点
鬼が来た!のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS