パリところどころ の もっつぁれら さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ハ行
 > パリところどころ
 > もっつぁれらさんのレビュー
パリところどころ の もっつぁれら さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 パリところどころ
製作国
上映時間97分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,オムニバス
レビュー情報
《ネタバレ》 6編全て良かったが、しいて挙げるとすれば、「サン=ドニ」・「北駅」・「モンパルナスとルヴァロワ」の3つ。
「サン=ドニ」(ジャン=ダニエル・ポレ)【8点】。
見るからにいじめられっ子風の男とちょっと我が強そうな娼婦との一幕。
特に意味もないのに執拗なほどに肖像画を映したり、女の脚を手前にして男を映すところや、男の品のない食べ方を撮り続けるカメラワークが非常に興味深い。
また、字幕についてだが、「そろそろ“やる”?」とか“する?”とか、「“”」で括られて出てくるからそれが妙に笑えて面白かった。ここは、音声のみで見るより楽しめると思う。最後のオチも上手く落としていて好感触。ホテルで停電って・・・まずありえないでしょ(笑)。
「北駅」(ジャン・ルーシュ)【8点】。
超絶的な長回しが素晴らしい。
車でぶつけられそうになった男との会話がオシャレでいいし、その後で自殺をしてしまうというのもちょっと可哀想だけど、映画のストーリーとしては面白い展開だと思う。
長回し=意欲的と捉えられることが多いけど、そういったチャレンジ精神が感じられる作品は自然と好きになってしまうことが多く、もちろんこれも好き。
「モンパルナスとルヴァロワ」(ジャン=リュック・ゴダール)【9点】。
ストーリー的にはこれが一番好き。
実は二つの手紙は入れ違いではなかったというオチは、かなりツボ。綺麗にストーリーが成り立っていて、いかにもフィクションっぽいところがすご~くイイ。
この主人公の女はしょーもない女だけど、ちょっととぼけた感じとか、独特の雰囲気が出ててまさに適役。
他にも「サン=ジェルマン=デ=プレ」【7点】の二人の男との恋愛模様も、ありえなさそうなストーリーだけど上手くまとまっているし、「エトワール広場」【7点】も、ロケ撮影の開放感が何とも気持ちが良いし、ストーリーもしっかりオチがついていて良い。「ラ=ミュエット」【8点】は、いたずらをしてしまう様子を描いたり、耳栓をつけたら音がなくなるといった演出が変にリアルで、生々しいラストもちょっと怖くて、これも完成度が高い。
要するにどれを観ても面白い。
6話の平均点数は7.83。よって8点。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-26 01:16:53)
もっつぁれら さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2022-10-14パリは燃えているか6レビュー6.22点
2022-10-07アデルの恋の物語7レビュー6.76点
2022-10-05ベルモンドの怪盗二十面相6レビュー5.80点
2022-10-03パリ警視J6レビュー5.55点
2022-09-27冬の猿7レビュー6.37点
2022-09-24勝負をつけろ7レビュー6.00点
2022-09-22華麗なる大泥棒8レビュー7.33点
2022-09-19ラ・スクムーン5レビュー7.10点
2022-09-18プロフェッショナル(1981)7レビュー7.33点
2022-09-14警部5レビュー5.50点
パリところどころのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS