シング・ストリート 未来へのうた の とらや さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > シング・ストリート 未来へのうた
 > とらやさんのレビュー
シング・ストリート 未来へのうた の とらや さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 シング・ストリート 未来へのうた
製作国アイルランド,,
上映時間106分
劇場公開日 2016-07-09
ジャンルドラマ,青春もの,音楽もの
レビュー情報
ジョン・カーニーの音楽映画を見るのは本作が3本目。いずれもハズレが無い。本作もいい映画でした。
本作は過去の2作の落ち着いた味わいがある"音楽と大人のラブストーリー"とは異なり、
ベタな青臭さも魅力の躍動感あふれるロックと恋の青春映画の秀作です。
ジョン・カーニーの青春時代の実体験がベースになっているというこの作品、
キャメロン・クロウが同じく青春時代の実体験を映画化した「あの頃ペニー・レインと」のテイストが好きな方、
また、僕は40代のおじさんですが、80年代に洋楽を聴きまくった同世代の方にもぜひお勧めしたい作品です。
ジョン・カーニーもまた同世代。作品の至る所にロック愛がにじみ出ている。
台詞の中に次々とあの頃ヒットチャートを賑わしていたグループやアーティストの名前が出てくる。
The Cureの曲も挿入されていますが、主人公の少年のメイクした姿なんて、もろにロバート・スミスです。
また、主人公の少年が初めて出会うメンバーが何となくジョン・レノンを髣髴とさせる。
2人が作曲を始めるシーンは、かのレノン=マッカートニーもこんな風に曲を作っていたのかな?と思わせます。
こんな風にジョン・カーニーの思惑を想像しながら見るのも面白いと思います。
終盤のライブでの、ロック魂あふれる"校長に捧げる歌"など、オリジナルの曲も素晴らしい。
他のメンバーのキャラがほとんど立っていないのは残念ですが、主人公の少年の兄貴が実にいいキャラです。
ちょっと前のアメリカのロック映画ならジャック・ブラックがこういう役を演じて散々作品をかき回すところでしょうが、
ブッ飛び具合と落ち着き具合が絶妙で、この兄貴を演じた俳優さんを本作のMVPとしたいですね。
ラストは邦題"未来へのうた"の通り、希望を胸に未来へ向け、彼女と一緒に大海原へ飛び出していく。まぶしすぎる2人の姿。
そのラストに続く、エンドロール前の「すべての兄弟たちに捧げる」がなんか良かったな・・・。
とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-21 21:15:39)(良:1票)
とらや さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-26地平線から来た男6レビュー5.77点
2024-04-15ティル・デス7レビュー6.00点
2024-04-01すべてが変わった日7レビュー6.66点
2024-03-18野獣暁に死す5レビュー4.91点
2024-03-18海上48hours-悪夢のバカンス-6レビュー5.25点
2024-02-20ディープ・ブルー24レビュー4.75点
2024-02-16誇り高き男7レビュー6.25点
2024-02-10デッド・ドント・ダイ5レビュー4.88点
2024-01-30シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声7レビュー7.00点
2024-01-16ゲットバック6レビュー5.16点
シング・ストリート 未来へのうたのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS