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この映画が僕にものすごく訴えかけてくるのは、僕が英助のような少しニヒルで青臭い精神を持っていたことがあったからであり、その精神を持っていたときにものすごく惹かれたのは、クロエのもっていた「純粋に遊ぶ心」だったからだ。英助のようなやつが救いようがないとしたら、それはニヒルさを突き詰めていくと最後には「純粋に遊ぶ心」に反転せざるを得ないと分かっていながら、分かっているがためにその反転に身をゆだねられないからである。この映画の瞬間瞬間がことごとく僕の琴線に触れるのは確かだが、何といってもクロエとコウタロウの出会いとか、ラストのコウタロウとか、「コウタロウがもっと鈍感だったらいいのに」という台詞とか、冒頭の平面に関するお断りとか、現時点であまりにもノックアウトされているのでこう前のめりにしか語れないけど、すばらしいと思った。
【wunderlich】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-21 15:24:32)
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