ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン の 合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ) さんのクチコミ・感想

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ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン の 合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ) さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 もし、映画に役割があるなら、一番の大雑把だが分かりやすいものは「観客を満足させる」ことであろう。そういう考えから、私は見終わった後の感情で点数をつけている。さて、この作品の役割は何かというと、非常に限定されてしまうのである。ここで言う「観客」とはFF7をプレイし、その世界に浸った人たちに限られてしまうのである。だから、今回つけた8点は、FF7をプレイした人間を満足させるだけのものがあるか?という観点でつけたものである。(プレイしてない人は見ても分からないだろうし、よほどじゃない限りDVD買わないだろう)はっきり言って、満点は無理。確かにFF7のあの完成された世界観をしっかりと踏襲してはいる。しかしゲームのメインシステムだったマテリアがあまり生かされてないし、ケットシーとレッドXIIIの扱いがあまりにひどすぎたり(市村正親の使い方贅沢すぎる。っていうか、デブモーグリはどこにいったんだ?)今回メインのクラウドとティファ以外のメンバーで、目立っていたのはヴィンセントくらい。ただ、他のキャラも目立たない割に、ユフィが飛空艇酔いで「うっぷ」ってなったり、シドが上体の起きたあのカッコ悪い走り方を一瞬見せてくれたり、そういうのを見ると思わずニヤリとしてしまう。ストーリーだって、FF7の魅力のすべてを伝えきれているかというとそうでもない。しかし、もともとがプレイ時間数十時間の代物、それを100分に収めようとするとこのくらいが限界なんだろう。そういう意味では「トラウマとその癒し」にテーマを搾ったのは正解だったし、そこにエアリスが「生かされて」いる。「映画」としては、ストーリーの中で時間軸をモンタージュしていたり、印象的なセリフがある一方でいやにゲームのシナリオっぽい、説明的なくどいセリフもあったりして(ついでに言うと、一番最後のセリフも蛇足だと思う。セリフをすぱっと抜いて余韻に浸らせてくれてもいいと思うんだが)、映画を意識しながらゲームから脱却しきれていない部分も少なくない。それは今後、スクエニがこうした映像作品を送り出す上での課題となる部分だろう。ゲームの雰囲気を残しつつ、映像作品としての完成度を上げることは、こうして振り返ると非常に難題であるように思える。だが少なくとも、あの散々だった劇場版FFから、今作までの間にスタッフは相当の経験値を積み上げたことは想像に難くない。
合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-16 19:15:54)(良:1票)
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