スターゲイト の 合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ) さんのクチコミ・感想

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スターゲイト の 合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ) さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スターゲイト
製作国,
上映時間121分
ジャンルアクション,SF,アドベンチャー
レビュー情報
バカと言われようが自分の信じる道を行く人が私は好きだ。映画界でバカと呼ばれる道を選び突き進む勇者エメリッヒ。そして、そのエメリッヒの「バカである自由」がとめどなく溢れているのが「スターゲイト」である。
最愛の息子を失い傷心の大佐に、どことなくジョン・レノンに似てる学会窓際族の考古学者、この2人が生きる意志と場所を見つけ出すのがストーリーの本筋だが、そんなこと忘れそうなほどに怒涛のように押し寄せる「前にこんなのあったよね」的デジャヴ映像の数々。常に進歩が求められるハリウッドじゃただでさえ顰蹙買いそうなのに、さらに恥の上塗りと言うか、その全てをいかにも超大作と言わんばかりの音楽が盛り立てる。だけどその「いかにも」が私は好きなんだ。エメリッヒって本当に映画が大好きなんだなって思う。どの作品もそうなんだけどハリーハウゼンなんかの古典SFテイストへのオマージュがあるよね、これもそうだけど。古典だけじゃなくて割と最近(「インディジョーンズ」や「スターウォーズ」シリーズに、後に自分で作るID4!)のやつまでやっちゃってるけど。最新技術を惜しげもなく使うくせに古いテイストはそのまま残しちゃうから「トンデモ」って思われるのかな。それでもいいじゃない、昔はきっと今よりずっと映画に夢が溢れていたと思うしそれを思い出すんだ、こういうの見てると。これは映画への夢と自由な映画作りを求めてハリウッドにやってきたドイツ人の心象風景であって、何でもありなエンターテインメントの闇鍋状態の中に、悪評されようが大好きな映画への夢を再現しようとしているひたむきなおバカさんの姿がある。それでいて見過ごされがちなドラマ部分もきちんと仕事していて、ロストイントランスレーション状態の異星人と会話が出来るようになる過程は説得力あるし、失意の大佐がやる気になった理由を理解させる手法も効果的。ラストの「敬礼」はマジ感動したよ、泣きはしないけど。しかし最近はエメリッヒも、「バカ」と呼ばれるのを気にし出したのだろうか。ID4の「地球は人類が守る」やDATの「地球環境は人類が守らねば」(ありゃりゃ大して違わないや)みたいにもったいぶったテーマなんて捨てて、これのように夢と自由というアドレナリンを爆発させた映画をまた作ってくれ。そしたらまたあたしは10点つけるよ、間違いなく。
合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さん 10点(2004-07-01 09:24:10)(良:3票)
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