紀ノ川 の 青観 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > キ行
 > 紀ノ川
 > 青観さんのレビュー
紀ノ川 の 青観 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 紀ノ川
製作国
上映時間166分
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 困った。どうするえぇ?書きたいこと、言いたいことを全部放浪紳士チャーリーさんに書かれていて何を書けば良いのか困ってしまうえぇ!あの流れる紀ノ川の水の美しさ、舞台となっている和歌山県のこの風景の美しさ、そして、司葉子の美しさと娘、岩下志麻の美しさ、何もかもが本当に美しいでのし!あの音楽にしても美しい上に何とも力強くて、それはまるでこの映画の主人公、司葉子演じる花の人生そのもののようであり、旧家のお嬢さんが代議士の妻へとなる姿などは本当に司葉子の人生そのままのような気がしてならない。そんな司葉子と岩下志麻の親子を見るとついつい、別の物を思い浮かべてしまう。それは何もこの二人に限ったことではなく、昔の日本映画ばかり見ているからか?横溝正史原作の話を想像してしまう。更に所々で使われる言葉使いの「のし」だの「よし」に「何々してえぇ」だのって、まるで増村監督の「華岡青洲の妻」みいだと思ったら何と原作者が同じである。これにはびっくりさせられるえぇ!同じ原作者の話でもあちらほどドロドロしてないし、見やすいという点ではこちらの方が見やすいと思うが、増村作品ほどのえぐい感じと力強さ、女同士の戦い、例えば今作では司葉子が岩下志麻が自転車に乗って楽しんでいるのを見つけて叱り付ける場面にしても「華岡青洲の妻」の高峰秀子と若尾文子の二人ほどの凄みはない。そういう話なので仕方ないかもしれないけど少し物足りなさも残る。しかし、一本の作品として見るとなかなかよく出来ている。主人公の生い立ち、老いて行く心理というもの、それは紀ノ川の流れる水のように人生とは速く進むもの、誰だっていつかは必ず老いて行くものであるというようなものを美しい映像と俳優陣の素晴らしい演技で見せてくれている。中村登監督、この監督は「古都」でも解るように日本の四季の美しさを描かせたら間違いなくトップクラスに入る監督であるとこの映画を見て改めて思いました。最後に年老いた司葉子の花が歩く場面、あれでもっと身体を曲げて、前屈みで歩くとまるで「悪魔の手毬唄」の老婆(青池リカ)を思ってしまうのは私だけかのし?何か「のし」の使い方やはり違ってるかもしれんえぇ!←多分、この「えぇ」の使い方も違うなあ?
青観さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-09-15 12:10:12)(笑:1票)
青観 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-16君たちはどう生きるか(2023)0レビュー5.84点
2024-03-10ドラゴンボール 神龍の伝説6レビュー5.33点
2024-03-01アンダーグラウンド(1995)10レビュー7.43点
2024-02-20どうぶつ宝島8レビュー7.80点
2024-02-15シン・仮面ライダー0レビュー5.50点
2024-02-11かがみの孤城7レビュー7.53点
2024-02-10キングコング: 髑髏島の巨神8レビュー6.69点
2024-02-09シン・ウルトラマン0レビュー6.31点
2024-02-04ゴジラ キング・オブ・モンスターズ8レビュー6.35点
2024-02-02シン・ゴジラ0レビュー7.25点
紀ノ川のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS