少林少女 の もりたろう さんのクチコミ・感想

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少林少女 の もりたろう さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 少林少女
製作国
上映時間107分
劇場公開日 2008-04-26
ジャンルアクション,コメディ,カンフー,スポーツもの,スポコンもの
レビュー情報
《ネタバレ》 ◆大筋の整合性が整っていなくとも、ディティールがしっかりしていれば鑑賞に堪えうるものにはなると思うのですが、鑑賞中細かな点がいちいち引っかかり、考えるのを途中で諦めた程沢山の穴がありました。なぜ、初めてラクロスに触れた柴崎は、ゴールの反対方向にシュートをするのか。一瞬で遠くに消えるラクロスのボールを見て、なぜまわりのメンバーは平然としていられるのか。というかそもそも小林拳とラクロスは親和性があるものなのか。ラクロスの専門家が見たらどのように感じるのか。なぜ初心者の集まりが、他チームと最初から互角の勝負ができるのか。なぜ富野由悠季がいるのか・・・etc◆この作品の良い所は、ラクロスのメンバーが意外と豪華な所です。山崎真美は落ち着いた語り口で、キャラがしっかり作れていたし、何より満島ひかりをメンバーの中に見つけたときが、作品鑑賞中の最も感動したシーンでした。それからは満島ひかりをメンバーの中から見つける作業に没頭できたので前半の不快指数はそれほど高くなかったように思います。◆後半になってからはラクロスシーンは無くなり、ひたすら格闘シーンになりました。格闘シーンは本広演出の「外し」が随所に見られましたが、「外し」を通り越してカンフー映画全般に対する「嘲笑」・「侮蔑」に近い印象を受けました。その後、エヴァ風内面演出が終わり、敵味方共に子役にすり変わったシーンでは、子役が2パターンぐらいに見えたのは僕の目の錯覚でしょうか。◆エンドロールが始まると、またラクロスのシーンが始まります。99-0という一方的過ぎる試合展開の最後に止めを刺して相手のラクロス人生を終わらせるかのようなシーン、即ちラクロスのボールを三人ぐらいで順繰りに殴ると、ラクロスのボールが炎をまとって龍に変化し、相手のゴールをキーパーもろとも焼き尽くそうとする殺人未遂のシーンは、、本作品中屈指の出来だったと思うのですが、なぜエンドロールのバックでそれを見せるのかは分かりかねます。◆本広監督は風呂敷を広げることはでき、中々期待させる点は素晴らしいと思うので、今度は風呂敷をたたまなくてもいいので、元のあった位置に戻すとかせめて人が踏みそうな所には置かないとかその程度の気をつけ方はしてもらいたいです。もう、映画版サイレン以来のやるせなさです。
もりたろうさん [DVD(邦画)] 3点(2010-09-22 22:40:49)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2012-11-15ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破9レビュー7.05点
2012-07-30おおかみこどもの雨と雪10レビュー6.40点
2012-02-18ペイ・フォワード/可能の王国7レビュー5.95点
2011-12-05恋の罪9レビュー5.51点
2011-10-01鉄コン筋クリート9レビュー6.41点
2011-08-17カーズ9レビュー6.89点
2011-07-21コクリコ坂から4レビュー5.70点
2011-03-03ロンゲスト・ヤード(1974)10レビュー7.12点
2011-02-14あしたのジョー(2010)4レビュー5.40点
2010-10-06ショーガール10レビュー5.52点
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