タワーリング・インフェルノ の やしき さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > タ行
 > タワーリング・インフェルノ
 > やしきさんのレビュー
タワーリング・インフェルノ の やしき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 タワーリング・インフェルノ
製作国
上映時間165分
劇場公開日 1975-06-07
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,パニックもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 やはり1974年当時に映画館で見た人とDVDやテレビ(短縮版、おまけに間にCM入り)で見た人とのギャップは相当あるようですね。当時ワーナーブラザースと20世紀フォックスという2大映画会社がP・ニューマンとS・マックイーンというこれまた2大スターを競演させた恐るべきパニック大作です。二人主役ゆえ、テロップの出し方が左下と右上という不思議な配置。というのも、格の優劣を避けるため左上隅から見て等距離という、珍しい表記で乗り切ったというエピソードを思い出します。内容的には、最近の映画に慣れてしまうとこのグランドホテル形式のストーリーはやや冗長気味に思われるかもしれませんが、地上138階、逃げ場のない地獄に閉じ込められた人々を、映画館という閉鎖的な空間で見ていると、自分もいつしかビルの中に閉じ込められてしまった気持ちになったものでした。そういう意味で、確かに中だるみ的なシーンもあるかもしれませんが、遅々として進まぬ救援活動、徐々に迫り来る炎など、見るものに確実にプレッシャーとなっていく展開は私にとっては必要不可欠のものであると思います。見終わり映画館から外に出たときに、助け出された客たち同様の気分だったことを思い出します。それにしても、P・ニューマンはもちろん、消防服からネクタイ姿になるS・マックイーン、政治家といえば悪の権化が一般的なっていた中でのR・ボーンの正義感ある政治家、救助に向かう二人の消防士など惚れ惚れするキャラクターたちが見事。R・ワグナーと秘書の人知れずの恋と想いやるゆえの電話の嘘、市長夫婦の子を想う会話、バーテンダーの子供へのパフェなどさりげなく極限状態に置かれながらもにじみ出る人間性は泣けてきます。「慕情」でカップルだったW・ホールデンとJ・ジョーンズの配役の妙、R・チェンバレンの当時としては珍しい悪役振りと見所満載。「ポセイドンアドベンチャー」と並ぶパニック映画の金字塔です。ススによってしわがくっきり刻み込まれるP・ニューマンとマックイーンのあきらめないブルーアイズの目力も実に印象的。それにしてもヘッドフォン型ラジオはそこそこの音量で聞かないといけないと痛感した映画でもありました。
やしきさん [映画館(字幕)] 10点(2007-09-01 00:48:46)(良:2票)
やしき さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2021-08-21スカイ・ハイ(1975)6レビュー5.00点
2021-03-30キャスト・アウェイ6レビュー6.55点
2020-05-21チリ33人 希望の軌跡7レビュー5.83点
2020-04-24Oh! ベルーシ絶対絶命7レビュー7.00点
2020-01-04男はつらいよ お帰り 寅さん6レビュー6.97点
2016-12-28シンデレラ(2015)9レビュー6.82点
2016-02-21スラムドッグ$ミリオネア9レビュー7.09点
2015-03-30イントゥ・ザ・ウッズ6レビュー4.53点
2015-03-08テルマエ・ロマエ6レビュー5.75点
2014-09-20雨に唄えば10レビュー8.07点
タワーリング・インフェルノのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS