日蔭のふたり の レイン さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ヒ行
 > 日蔭のふたり
 > レインさんのレビュー
日蔭のふたり の レイン さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 日蔭のふたり
製作国
上映時間123分
劇場公開日 1997-08-02
ジャンルドラマ,ラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「テス」よりもさらに濃い厭世観に包まれ空気はひたすら重たい。スーもテスのように自分自身に正直でありたいと願ったために苦難を背負い込み、折角生まれた子も次代に育つことなく失う。「嵐が丘」のようにトマス・ハーディの作品も発表当時は世相にあわず理解されなかった。ペシミスティックな作風、報われることのない人生は触れる者の心を萎えさせるのも事実だが、そこにハーディが求めたものは何なのか。自身の欲と良心とに折り合いをつけ安楽に人生を歩む者より、人に阿ることなく自滅していく者の中にいとおしむべき潔癖さを見出したのだろうか。少なくとも彼らは上手く生きられなかった人間、失敗者の見本としてだけ描かれてはいない。愛らしい顔立ちに似合わず常に難役ばかりに挑み続けるケイト・ウィンスレットはこの作品でも観客を驚愕させる。
レインさん [映画館(字幕)] 6点(2007-01-13 18:38:08)
レイン さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2013-12-31コン・ティキ8レビュー6.75点
ブライト・スター/いちばん美しい恋の詩(うた)8レビュー6.75点
カッレくんの冒険7レビュー7.00点
ガールズ6レビュー6.00点
長ぐつをはいたネコ(2011)7レビュー5.81点
2013-10-10汚れた血8レビュー7.20点
2013-10-09ボーイ・ミーツ・ガール6レビュー6.18点
2013-10-08イブラヒムおじさんとコーランの花たち8レビュー5.78点
2013-10-07ル・アーヴルの靴みがき7レビュー7.14点
2013-10-06サイン7レビュー4.15点
日蔭のふたりのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS