デュエリスト/決闘者 の レイン さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > テ行
 > デュエリスト/決闘者
 > レインさんのレビュー
デュエリスト/決闘者 の レイン さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 デュエリスト/決闘者
製作国
上映時間100分
劇場公開日 1982-03-26
ジャンルドラマ,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「バリー・リンドン」と並び称された映像美。 数千本のCMをこなしていたリドリー・スコットは最初の劇場用映画として、ジョゼフ・コンラッドの短編小説(「エイリアン」のノストロモ号の名もコンラッドの作品からとっている)をベースに長きにわたり決闘を繰り返すフランス軍人デュベールとフェローの奇譚ともいえる物語を織り上げた。 些細な事から始まったそれは図らずも彼らの人生を誇りと血で彩る。 好漢デュベールにいわれのない怨恨を持つ偏執狂的なフェローは、彼への執着を没落の一途をたどる皇帝ナポレオンへの忠誠にすりかえる身勝手さ、デュベールも辟易しながらも影ではフェローの命乞いを行うという複雑な心境を見せ、絆と呼ぶには不可思議な関係が16年に及ぶ。 カイテルとキャラダインは二人を映す鏡として適役。 デュベールをめぐる二人の女性、ローラは介入を許されず去りアデルに至っては夢にも知らぬまま、男だけの世界であり、もはや闘う理由などはさしたる意味をなさぬように思われる。 意地か時代に逆行する一騎打ちの陶酔か。 最後の死闘の果てにデュベールの真情は吐露されるが、崖より彼方を見晴るかすフェローの心に去来するものは何か。(スコットが映画監督になるにあたり先人のキューブリックの映像が頭にあったのは1作目と2作目を見ると歴然ですが、その中にもスコットらしさというものはあり、キューブリックほど人間性を排していないというか乾いてはない。 キューブリックは故人でスコットはまだ現役、それを抜きにして考えればキューブリックの異能の才の評価の方が高いと思いますが、私は人間らしさのあるスコットが好きなのです。)
レインさん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-09 07:28:46)
レイン さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2013-12-31コン・ティキ8レビュー6.75点
ブライト・スター/いちばん美しい恋の詩(うた)8レビュー6.75点
カッレくんの冒険7レビュー7.00点
ガールズ6レビュー6.00点
長ぐつをはいたネコ(2011)7レビュー5.81点
2013-10-10汚れた血8レビュー7.20点
2013-10-09ボーイ・ミーツ・ガール6レビュー6.18点
2013-10-08イブラヒムおじさんとコーランの花たち8レビュー5.78点
2013-10-07ル・アーヴルの靴みがき7レビュー7.14点
2013-10-06サイン7レビュー4.15点
デュエリスト/決闘者のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS