戦場のピアニスト の 男ザンパノ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > セ行
 > 戦場のピアニスト
 > 男ザンパノさんのレビュー
戦場のピアニスト の 男ザンパノ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 戦場のピアニスト
製作国,,,ポーランド
上映時間148分
劇場公開日 2003-02-15
ジャンルドラマ,戦争もの,実話もの,音楽もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
私はピアノ調律師で、オーディオおたくだけあって”ピアノ映画”はいろいろ観ている。そんなわけで”戦場”ってどこ?”オオーツ!ひさびさポランスキーね、どーれ!ってな調子で何も知らんで観始めたわけですよ。そしたらなんと!なにこれ?ホロコースト!ひょっとして超大作?おおすげえ。ジョンフランケンハイマーじゃない?
ってな具合で、引き込まれっぱなし。圧倒されっぱなし。きわめてリアル。重厚で、うーん、考えさせられるなあ。主人公がバラード弾くグランドピアノ調律狂ってねーなあとか。しかし暗いまんまで、ごくごく平凡に終わると思ったら、なんとびっくり。私にとって映画史上1,2を争う素晴らしいラストが待っていました。それは”音楽”です。ラストクレジットに入り、(っていうのか知らんがエンドロールっていうのか)”映画史上初”のきちんとした、きわめて良質で高度な”音”音声”音質"演奏”ピアニストの手の演奏の映像”が、”映画”という媒体の中できちんと最後まで表現されました。これは感動的でした。断言しますが、いまだかつてクラッシック音楽の演奏中の状態の音を、画像を、風景を、これほどまでにきちんと”映画”という媒体のなかで表現した作品はありません。(あってあたりまえだとずーっと思ってきたが、なぜかいま現在までまったくなかった)今後は、すこしずつでてくるでしょうが。そして、これによりこの作品は”芸術”として開花しました。言い換えると”コンサート”を観にいったのに値するぐらい。もっともわたしは、よほどすばらしい作品、気に入った作品以外はラストクレジットは全く興味がありませんが。この作品は、エンドロールが完全に”作品の一部”になっていた。人類の暗部である、”戦争という行為”を、人類の脈々と続く、大いなる遺産である、ショパンの芸術作品を現代の演奏家達が”演奏表現”して、フッ飛ばし!ている。すばらしい!!


男ザンパノさん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-03 02:35:20)
男ザンパノ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2019-10-18孤狼の血7レビュー6.86点
2019-09-15ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド7レビュー6.88点
2019-08-18新聞記者7レビュー6.08点
2019-04-08麻雀放浪記20205レビュー4.40点
2018-08-18ミッション:インポッシブル/フォールアウト7レビュー7.07点
2018-08-01インクレディブル・ファミリー9レビュー7.20点
2018-07-27カメラを止めるな!2レビュー7.36点
2018-06-13羊と鋼の森5レビュー6.00点
2018-03-03ダーティハリー26レビュー6.55点
2018-02-10ジオストーム6レビュー5.34点
戦場のピアニストのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS