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映画の中で人質の処刑があると陰惨な気持ちになる。悪漢を悪く悪く描けば、正義の側が輝いてラストで観客も溜飲が下がる、って単純なものではないのだ。あの人は気の毒だったなあ、とみんなが喜んでいるラストでも残ってしまう。ホント娯楽映画では悪漢の扱いが一番難しい。狂った愛国者という設定はいいんだけど、主人公と拮抗する魅力に乏しかった。俳優としてのゲイリー・オールドマンはいいんだけどね。設定はダイ・ハード型、ただ政治が絡むぶんネトつく。インターナショナルの合唱が全体主義復活の伴奏みたいに使われてたけど、ちょっと違うんじゃないか。グダニスクのストライキや天安門では、共産軍に対する抵抗の歌として歌われたという歴史も持っている。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-03-08 11:57:07)(良:1票)
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