ぜんぶ、フィデルのせい の ゴシックヘッド さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > セ行
 > ぜんぶ、フィデルのせい
 > ゴシックヘッドさんのレビュー
ぜんぶ、フィデルのせい の ゴシックヘッド さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ぜんぶ、フィデルのせい
製作国,
上映時間99分
劇場公開日 2008-01-19
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 少女映画という比較的コアなジャンルではよくリストにあげられる作品。

子供の、少女の視点から見た大人の世界が面白い。

当時のフランスの運動や革命に揺れる大人の世界。
それを9歳の少女の目線で見た、とても現実的だけどおかしな世界。

この映画の中の反体制運動だとかウーマンリブ運動だとかは、子供の世界とはあまりにも関係のない不釣合いな世界。
少女映画に特有ぎみの不思議の国のアリスのようなワンダーランドよりも現実味を帯びる物語。
ただその現実味を帯びた中で、大人の世界の不条理さや大人のキャラクターのユニークさを少女の視点で冒険していくところが、現実の中にワンダーランドを見出すみたいで面白いかなぁ。

抗議活動に取り組む大人たちの姿勢が、子供目線では怖くて不気味に感じるが、それでも一人一人が子供に対して接するときの態度はとても優しいおじさんおばさんであるというのが印象的。時に大人はおとぎ話の登場人物みたいだかも。

子供の、少女の視点で見た大人たちはユニークで面白い。

ただこの映画はロリコンの人のために作られた映画だろうか。
9歳の女の子の入浴シーンとトイレシーン、スクール水着シーンなど、そういう性癖に重点を置いたかのようなシーンが多い。
この映画ではミッキーマウスをファシストだといっていたが、
ではこの映画のロリコン表現はなんであるのか。
いやむしろそれが愛好家としては嬉しい。
主演の女の子はムスッとしてて可愛らしい。
ミツバチのささやきからの影響が少し感じられた。
少女達がささやく場面、アルバムをめくる場面など。

様々な活動を通して揺れ動く家族が描かれて、最後には家族の絆の深さが心に残る。
見る前と後とでは家族に対する考え方も見方も変わってしまうかのような作品だった。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-03 20:04:31)
ゴシックヘッド さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2017-04-15ゴースト・イン・ザ・シェル7レビュー5.67点
君の名は。(2016)9レビュー6.97点
2016-06-09ゼロ・グラビティ8レビュー7.63点
2016-05-05ギャング・オブ・ニューヨーク6レビュー5.03点
2016-05-05KEN PARK ケン パーク7レビュー5.47点
2016-01-13REC:レック/ザ・クアランティン6レビュー5.38点
2016-01-13スマイリー5レビュー4.00点
2016-01-10ダークシティ8レビュー6.09点
2015-11-17L.A.コンフィデンシャル8レビュー7.45点
2015-11-17ユージュアル・サスペクツ8レビュー7.47点
ぜんぶ、フィデルのせいのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS