ジョゼと虎と魚たち(2003) の Balrog さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > ジョゼと虎と魚たち(2003)
 > Balrogさんのレビュー
ジョゼと虎と魚たち(2003) の Balrog さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ジョゼと虎と魚たち(2003)
製作国
上映時間116分
劇場公開日 2003-12-13
ジャンルドラマ,ラブストーリー,青春もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 見終わって最初に思ったのは「意外と普通の恋愛映画だったな」ということ。悪い意味じゃないです。妻夫木演じるツネオはジョゼのことを好きになったわけだし、ジョゼも好きだった。障害者ということも含めて、一つの個性として好きになったんだと思う。しつこいほどのラブシーンはそれの表現じゃないかな? ただ最後にツネオは逃げた。さめたって程ではないけど…やはり「逃げた」が正しい表現だと思います。個性だった障害が重荷になったんだろうなぁ。実家に連れて行く、といいつつ「ひるんだ?」と弟に言われて無言で電話を切ったシーンがそれを象徴してるんじゃないかなと思います。確実にひるんでます。最後に元カノとヨリ戻している描写もあるし、ツネオを最低な男だなーって非難するのは出来るかもしれないけど、恋愛はさめちゃうこともあるんだなっていうこと。でも実際ツネオは最低だと思います(笑)
 ただそういういろんなことを自分で理解してるからこそ、最後彼は号泣するんだろう。あの涙は上手い。いろんな感情を爆発的に表現しています。
 「結婚なんてあり得ない」とか言っていたジョゼ。「いつかは別れる時がくる」と思いながら、一時のデートを思う存分楽しんでいるジョゼ。覚悟を決めながら恋愛してたんだなぁと思うと悲しくなります。海で写真撮るシーンもどことなく顔が悲しそうだったのは、別れを予感したからかもしれません。「いつかあんたがおらんようになったら、迷子の貝殻みたいにひとりぼっちで海の底をコロコロコロコロ転がり続けることになるんやろ。」ってのもラブホで言ってたし、彼女の哀しいけれどそう考えなければ生きていけない人生観がにじみ出ていました。でも最後のシーンでは何となく希望が見えます。一つの恋愛を通して成長していく、という一種普遍的なテーマを変わった角度から眺めた良作です。
Balrogさん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-12 18:42:08)(良:1票)
Balrog さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2014-08-18ドッペルゲンガー8レビュー5.70点
2014-07-15ラ・パロマ10レビュー10.00点
2014-01-17Seventh Code9レビュー4.85点
2013-09-29そして父になる6レビュー7.10点
2013-09-21007/スカイフォール7レビュー6.50点
2013-09-16わたしはロランス8レビュー7.42点
2013-09-16アワーミュージック7レビュー7.40点
2013-09-14許されざる者(2013)4レビュー5.48点
2013-09-10オン・ザ・ロード(2012)6レビュー6.00点
2013-09-08サイド・エフェクト7レビュー6.94点
ジョゼと虎と魚たち(2003)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS