上海から来た女 の よしのぶ さんのクチコミ・感想

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上海から来た女 の よしのぶ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 上海から来た女
製作国
上映時間87分
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画にはロマンスが必要。純朴な青年が美貌の婦人エルザと恋に陥り、知らぬ間に犯罪に巻き込まれるのだが、恋の行方が進行の核となる。が、青年の容貌はロマンス向きではなく、過去に殺人の経験がある設定では、ロマンスパートは台無し。前半はこのせいで退屈。青年が婦人の夫バクスターの友人グリスビーから偽装殺人を持ちかけられてから、俄然面白みを増す。グリスビーは取得した保険金で別人になって暮らすという。婦人との逃避行の費用を必要としてした青年は受諾。そこへブルームが介入。この人は名目は執事だが、実はエルザの監視役。ブルームはグリスビーの姦計を見抜いていた。グリスビーはエルザに横恋慕しており、偽装殺人の目的はバクスター殺しの為のアリバイ作りだと喝破、口止め料を要求。グリズビーは後先考えず発砲。グリズビーはこのことを青年には内緒にし、偽装殺人を決行。その後バクスター殺しに出かけたと思われるが、死体で見つかる。青年はブルームとグリズリ―殺しの容疑で逮捕される。ここで疑問。青年はグリスビー死亡直後にも拘らず殺人告白書を持っている。これは偽装殺人計画があった証拠。ビーチで目撃されてから移動しているので、アリバイもある。ブルームは即死ではなく、自ら緊急通報している事から、このときに犯人の事も話した筈。拳銃も二つの殺人では別で、犯人は別人。このあたりから脚本が怪しくなる。法廷シーンではユーモア、笑いを誘う演出で、緊迫場面に水を差す。有罪を覚悟した青年は睡眠薬を飲んで騒ぎを起し、かろうじて脱出。逃げ込んだ先は何故かチャイナタウンの劇場。追ってきたエルザが隣に座ると、青年はハンドバックから銃を取出し、「動くと撃つ。これがグリズビー殺しの銃だ」と唐突に凄む。が、その根拠は不明。青年は意識を失い、エルザの手下が拘引。気がつくと遊園地のクレージハウスの中で自由な状態で寝ていた。出口を探すうちにエルザと遭遇、エルザは「ブルームを殺したグリズリーが信用できないので殺した」と告白。また疑問。予定通りグリズリ―にバクスターを殺させた方が都合が良いのでは?そこへ不思議にバクスター登場。「保険のため、真相を書いた手紙を判事に預けてある」と諭すにも拘らず、エルザは発砲。バクスターも応戦し、結果両者相撃ち。俯瞰・仰瞰ショット、影や背景で語らせる演出、有名な水族館、鏡の間等の場面は一流。でも脚本が悪いとそれらが活きない。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-11 18:26:55)
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投稿日付邦題コメント平均点
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