メッセージ の アンドレ・タカシ さんのクチコミ・感想

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メッセージ の アンドレ・タカシ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 メッセージ
製作国,カナダ
上映時間116分
劇場公開日 2017-05-19
ジャンルドラマ,SF,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 ネタバレから入ります。「娘を失った過去を持つ言語学者」だと思っていたら「これから娘を産み、さらに失う運命を持つ言語学者」でした。このヘンテコリンな倒置が、そのまま異星人と地球人の根本的な相違点であり、ストーリーの起伏を作り、最後には決着の鍵になっていました。しっかりSFしていて私は楽しめました。
SFに分類される映画に登場するエイリアンの多くは脊椎を持ち四肢を持ち2つのレンズ眼の下に口があり地球人と大差無い思考形態を持っていたりする。そんなバカな、といつも思っております。肌色を変え極端に平和的だったり、あるいは攻撃的だったりすることで異星感を表現しようとするけど、実際には言葉にも出来ないような性質のはずなのです。その点で本作のエイリアンは鑑賞後にも多くの疑問が残る程に理解の外側にいました。この分かりにくさが私には高評価です。
我々の言葉では「未来が見える」だけど、彼らにはそれが当たり前で「なぜそんなことが分からないの?」くらいのノリなのでしょう。時間の流れに対する認識が全く異なります。う~ん、想像するのが難しい。我々に取って、それは将来をネタばらしされた生活で、ほとんどの人はそんな能力を否定すると思います。劇中でも主人公と結婚した物理学者は彼女の能力を知り、彼女の選択に怒って離れて行った。普通の反応だと思いますものね。その能力は何千年か後にエイリアンたちを救うことになるらしいけど、地球人にはそぐわない能力でしょう。進化の過程で獲得していないものは不要、ってことだと思いますけどね…。
早世する運命にある娘を何故産んだのか? 敢えて解釈するなら、娘の運命を知りつつも娘と過ごす時間の愛おしさも知っていたからなのでしょう。まぁ、何故産んだのか?ではなく、産むことは決定事項だった訳ですけど。
因みに、攻撃的な挙動が無い異星人に対して先制攻撃を仕掛けようとしていました。アホか、と思いましたね。星の海を越える技術力を持つ者に戦いを挑むのは自殺行為です。そんなことは基本中の基本だと思います。各国のコンタクトの先頭にいるのが軍人だからですが、その設定には無理がありました。ゴジラに対して、攻撃命令を下したのは文民でしたよ。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-17 00:37:01)
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