バットマン ビギンズ の DONG さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ハ行
 > バットマン ビギンズ
 > DONGさんのレビュー
バットマン ビギンズ の DONG さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バットマン ビギンズ
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2005-06-18
ジャンルアクション,サスペンス,SF,アドベンチャー,シリーズもの,犯罪もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ヒーロ映画の多くは、まずヒーロを見せ、それからヒーローになるまでの過程を描く。そして前半のうちにボスキャラが顔を出し、それにたどり着くまでにヒーローは幾人かの敵と対決する。例外は「スーパーマン」だが、あれはコスチュームを着る前からすでに超人であるので、同じことだ。だが本作でバットマンが登場するのは、上映から1時間が過ぎて、ようやく。
バットマンを知らない観客が、人間ブルース・ウェインの物語や、忍者だの、無法地帯のゴッサムだのに興味を持つことができるかどうかは、難しいところだ。バットマンになるまでの過程はコミックをベースにしているため、リアルに描写しようとすればするほど雑な印象を受ける。退屈に感じる人もいることだろう。
つまり、本作はバットマンファンにターゲットをしぼった(居直った)作品であると考えて鑑賞するのが良い。
本作でのバットマンの目的は、悪人退治ではない。無法地帯となったゴッサムシティに、司法を取り戻すことだ。だからこそ彼のパートナーは検事であり、警察官だった。ただその過程において、ゴッサムと人間を見限るラーズ・アル・グールの登場は、少々はやいように感じた。
本作でのバットマンには、精神的な弱さと甘さがある。ヒロイン・レイチェルを女性として扱ってしまったことで、さらにバットマンを俗物にしてしまった。そもそもバットマンのキャラクターの魅力は、個人としては決して報われない戦いに挑むそのストイックさにあるのではいだろうか。このあたり、賛否両論がありそうだ。
ともあれ、本作は続編「ダークナイト」の重要な複線となっている。 またリスチャン・ベールの出世作でもあるので、押させておいても良いだろう。
DONGさん [映画館(字幕)] 6点(2008-08-04 04:48:05)(良:1票)
DONG さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2008-08-13ハロルドとモード 少年は虹を渡る9レビュー6.80点
2008-08-08火垂るの墓(1988)2レビュー6.67点
2008-08-08博士の愛した数式4レビュー5.76点
2008-08-06犬神家の一族(2006)5レビュー5.53点
2008-08-04崖の上のポニョ5レビュー6.07点
2008-08-04バットマン ビギンズ6レビュー6.73点
2008-08-03ダークナイト(2008)8レビュー7.67点
2008-07-26スターシップ・トゥルーパーズ9レビュー6.67点
2008-07-25ルパン三世 カリオストロの城8レビュー8.20点
2008-07-25スターシップ・トゥルーパーズ35レビュー4.66点
バットマン ビギンズのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS