アシュラ(2012) の 民朗 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > アシュラ(2012)
 > 民朗さんのレビュー
アシュラ(2012) の 民朗 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アシュラ(2012)
製作国
上映時間75分
劇場公開日 2012-09-29
ジャンルドラマ,時代劇,漫画の映画化,バイオレンス,CGアニメ
レビュー情報
《ネタバレ》 人間の残忍さと尊厳を同時に描いた傑作。上映後に暫く席を立てなかった映画は久しぶりです。それほど深い感動を覚えた気が致します。
『生まれてこないほうがよかったのに』― この台詞は原作漫画で度々繰り返される主題です。アシュラは自分がなぜ生まれたのか、自分の人生に生きる意味はあるのかと自問し続けます。確かに観客もそう共感してしまうほどにアシュラの人生は畜生道に塗れているといっていい。実の母親に焼かれ喰われそうになり、母の愛を村娘に求めるも"人でなし"と蔑まれ、生きるために人肉を喰らい、その結果殺戮を繰り返す。
それでも乞食法師はアシュラに人の道を示す。助け合って生きるのが人間と。誰しも獣(ケダモノ)を己の中に抱えているが、それと戦ってこそ人間であると。人を憎まず、己の中の獣を憎めと。
これ以上拙文を書き連ねるよりも、ラストの法師の言葉を以ってレビューを締めたいと思います。
『私はお前(アシュラ)に教えられた。それはあらゆる命を奪い生きているという人の性(サガ)だ。それでも命ある限り足掻き生きていく。だからこそ、この世は美しい』
最高の人間賛歌。
民朗さん [映画館(邦画)] 9点(2012-10-12 23:47:48)(良:1票)
民朗 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2017-12-18スター・ウォーズ/最後のジェダイ8レビュー5.79点
2015-10-28アラビアのロレンス9レビュー7.94点
2015-10-23ジョン・ウィック7レビュー5.90点
2015-10-23フレンチアルプスで起きたこと9レビュー6.41点
2015-10-23テキサス・チェーンソー5レビュー5.77点
2015-10-14マイ・インターン6レビュー6.69点
2015-10-08バクマン。8レビュー6.79点
2015-10-02キングスマン8レビュー6.80点
2015-09-24バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)9レビュー6.37点
2015-09-23クロニクル8レビュー6.60点
アシュラ(2012)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS