カッコーの巣の上で の S&S さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > カ行
 > カッコーの巣の上で
 > S&Sさんのレビュー
カッコーの巣の上で の S&S さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 カッコーの巣の上で
製作国
上映時間133分
劇場公開日 1976-04-03
ジャンルドラマ,医学もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画は、ルイーズ・フレッチャーの演技が最大の見所です。患者とのミーティングをするシーンでは、彼女の表情に注目してください。微妙に優しさがこもった表情をしています。この映画が紹介されるときに良く使われる写真では、彼女は鬼婆のような表情ですが、実際劇中ではほとんど見せない顔です。ラチェッド婦長は患者には絶対権力者として恐れられていますが、病院という組織の中では中間管理職にすぎません。そして母国チェコから米国に亡命したミロシュ・フォアマンは、病院組織を冷戦時代の共産主義国家体制の寓話としてこの映画を撮ったのではないでしょうか。患者を従わせるために見せかけの多数決をさせたり、自分が飲まされる薬がなんであるかすら知らせない等のエピソードは、全体主義体制を暗喩していると感じました。所詮婦長ラチェッドも体制の歯車のひとつに過ぎず、本心はマクマーフィーが見せる自由な精神に憧れを持っているのではないでしょうか。
S&Sさん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-10 19:05:30)
S&S さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-09-18スカイエース6レビュー6.00点
2024-09-15ウォーク・ザ・ライン/君につづく道6レビュー6.00点
2024-09-12オール・ザット・ジャズ8レビュー6.90点
2024-09-09首(2023)6レビュー5.48点
2024-09-06リトル・ミス・サンシャイン8レビュー7.33点
2024-09-03十三人の刺客(2010)7レビュー6.18点
2024-08-30戦争の犬たち(1980・アメリカ)6レビュー5.73点
2024-08-27親不孝通り6レビュー6.00点
2024-08-24プー あくまのくまさん2レビュー2.50点
2024-08-21炎のランナー9レビュー6.58点
カッコーの巣の上でのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS