レジェンド 狂気の美学 の S&S さんのクチコミ・感想

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レジェンド 狂気の美学 の S&S さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 レジェンド 狂気の美学
製作国,,
上映時間131分
劇場公開日 2016-06-18
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,実話もの,ヤクザ・マフィア
レビュー情報
《ネタバレ》 “英国のアル・カポネ”とも言うべき60年代ロンドンを牛耳ったギャングスター・クレイ兄弟の物語です。彼らはモンティ・パイソンのギャグにまでなっている英国じゃ知らぬ者がいない有名人です。この双子をトム・ハーディが見事に演じ切っています。ビジネスの才覚を持つがキレたら怖いレジ―と、始終ボソボソと喋りホモであることを隠そうともしないうえに精神的におかしくて安定剤が切れたら何をしでかすか予測不可能なロニー、この演じ分けをこなしてしまうトム・ハーディの演技力には改めて感嘆しました。凶暴なロンの方がいつも眼鏡をかけているという判りやすい外見ですけど、二人が取っ組み合いの大乱闘を繰り広げ、ロンの眼鏡が吹っ飛んで終いには見分けがつかなくなるシーンもありました。「これはCGを使ってるんだろうけど、えらく上手に撮ってるな」と感心してましたら、なんと二人が同時にスクリーンに収まるショットではトム・ハーディのそっくりさんが片方を演じていたそうです。これまたえらいアナログな撮り方ですが、観直してもまったく気づかないですよ。物語はレジーの妻であるフランシスが語り手として展開しますが、名脚本家であるブライアン・ヘルゲランドが脚色してメガホンをとっているだけに、実録ものが陥りがちな単調さとは無縁なグイグイ引っ張るストーリーテリングが見事です。完全に狂気の人だと感じさせるロンが時おり見せる人間的な言動には、ハッとさせられます。とくにフランシスがレジーと別れる時のロンがかける言葉にはグッとくるものがありました。 やっぱトム・ハーディはイイですねー、彼こそがスティーブ・マックイーンの後継者なのかもしれません。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-09 23:21:08)
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