映画に愛をこめて/アメリカの夜 の S&S さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > エ行
 > 映画に愛をこめて/アメリカの夜
 > S&Sさんのレビュー
映画に愛をこめて/アメリカの夜 の S&S さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 映画に愛をこめて/アメリカの夜
製作国,
上映時間117分
劇場公開日 1974-09-14
ジャンルドラマ,コメディ
レビュー情報
《ネタバレ》 初めて観たトリュフォー映画でした。私のその頃のミューズであるジャクリーン・ビセットがお目当てでした。作品には恵まれた方ではなかった女優ですが、この映画は文句なしに彼女の最高傑作、その美しさは今こうやって観直してもため息が出ます。英仏ハーフだからフランス語に堪能で、フランス映画に出演する英国女優と言う設定を活かして両国語を自在に操る演技が愉しませてくれます。トリュフォーは惚れた女優を美しく撮る名人ですけど、ゴダールとトリュフォーの決定的な喧嘩別れはジャクリーン・ビセットがダメを押したという説もあるくらいです。 さて映画の中身ですけど、これほど映画への愛情が詰まったバックスクリーン・ストーリーはないでしょう。トリュフォー自らも映画監督役で出演(自分だけ飛びぬけて真面目でいい人と言うのは、ちょっとずるいかな)、他のスター役で出演しているヴァレンティナ・コルテーゼやジャン・ピエール・オーモンも自らや他のスターのキャラを投影したキャラになっています。ジャン・ピエール・レオなんて、ほとんどセルフ・パロディでしたね。そんな「駅馬車の旅(映画製作の苦労を例えたフェラン監督の言葉)」を進行させる監督や裏方スタッフの悪戦苦闘も丁寧に描かれています。実際、この作品を観て初めて映画製作の手順をわたくしは知ったぐらいで、それまでは舞台劇のように映画も準撮りするものだと思ってましたから。 プロデューサーのセリフにあるように、映画というものは沢山の人間が集まって愛しあい憎しみあいながら一つのものを創り上げてまた別れて散ってゆく、そう、人生そのものなんですね。
S&Sさん [映画館(字幕)] 10点(2017-11-08 22:28:39)(良:1票)
S&S さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-18ワイルド・リベンジ7レビュー7.00点
2024-04-15ファイティング・ダディ 怒りの除雪車7レビュー7.36点
2024-04-12雲の上団五郎一座7レビュー6.00点
2024-04-09オースティン・パワーズ:デラックス6レビュー5.39点
2024-04-06大菩薩峠 完結篇(1959)6レビュー6.11点
2024-04-03ジョン・ウィック:コンセクエンス8レビュー6.88点
2024-03-29江分利満氏の優雅な生活6レビュー7.00点
2024-03-26影の軍隊(1969)7レビュー6.60点
2024-03-23翔んだカップル オリジナル版5レビュー5.87点
2024-03-20300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~5レビュー5.34点
映画に愛をこめて/アメリカの夜のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS