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《ネタバレ》 公開前のチラシ見た時はかなり期待してました。映画を見てガックリでした。善悪が単純明快に行かなくなった複雑な時代における、ゆるがぬ基準を問う物語のように思わせる冒頭から、経済活動を否定せずに慈善的理想社会を目指す「オールハート」のプロジェクトや、大昔一緒だった女性との再会でパワーを失うという設定がもたらす意味など、話が散漫になっていく。多分、それぞれの中心角にあるのは、お決まりの『愛』であるはずだが、それぞれのエピソードで独立した物語が作れそうなものを、欲張って全部織り込んだ結果、どこにも感情の置き所がない浅いものに仕上がったという感じです。「オールハート」のプロジェクト、『ペイ・フォワード』みたいに何か可能性を期待させる描き方して欲しかったし、それを提案するレイはもっと存在感ある役者を起用して欲しかった。だってラストにあのハートマークをどかんと持ってくるなら、あのプロジェクトはそれなりに存在感(や「もしかしたら世の中すこしは変われるかも」という期待感)を持たせておくべきだと思う。
【だみお】さん [DVD(吹替)] 3点(2011-06-08 19:29:42)
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