未知との遭遇 の だみお さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ミ行
 > 未知との遭遇
 > だみおさんのレビュー
未知との遭遇 の だみお さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 未知との遭遇
製作国
上映時間135分
劇場公開日 1978-02-25
ジャンルドラマ,SF,ファンタジー
レビュー情報
《ネタバレ》 それまで宇宙人が地球にやってくる映画といったら「侵略」ものだったわけですが、友好的な宇宙人の来訪を描いてヒットした当時としては珍しいタイプの作品だったと思います。グレイが友好的存在であることを地球人に教育する目的で作られたなんて話まで聞いたことあります。巨大シャンデリアみたいな宇宙船が話題にされる映画ですが、あのシーンは僕はわりと冷めてました。デビルスタワーが切り抜きの影絵みたいで光の反映がウソッパチ過ぎて、巨大には見えず模型の合成としか見れなかった。けれど、それでもこの映画を気に入れたのは、服着たままシャワーに打たれ閉じこもる主人公の苦悩と孤独を描いていたから。僕はあのシーンが一番印象に残っているんです。中3で初めて観た当時そのわけは分からなかったけど、お気楽破天荒なSFの世界で、まじめに人が苦悩する姿を見せるとは思わなかったのもあるんだと思います。今考えてみれば、主人公は「何か素晴らしいもの」のぼんやりとしたヒント(イメージ)を持っていて、その答えにたどり着きたくて執着してるんだけど、誰も理解してくれない。これって、発明家や芸術家が何か偉大なものを作り上げるときにも、よくあるようなシチュエーションだなーと思います。他にも、正しいと信じることのために自分の信念を曲げずに、周囲の圧力にも屈せず世の中を改善する人とか・・・。そういう人の孤独の部分をしっかり見せられた気分だったのだと思います。「あともう少し何かが足りない・・・なんだろう???」と周囲も見えなくなるほど探し続け、あるとき自分の居場所との折り合いも考えて「さがすのをやめたとーき~ みつかることもよくあるはなしで」な展開。付け足すのではなく、ごっそり削り取ることで見つかる答え。そういう描き方が好きでした。この映画のUFOをUFOとしてではなく「周囲が不理解だけど自分が信じて追い求めている何か(夢)」として見れば、そういう体験を持っている人には印象的な作品になるのではないかなと思います。夢追い人の話でも「幸せは自分の足元にあった」と家族を取り戻す人物と、家族を置いて夢にましいぐらな主人公と、探し物も人それぞれで、そういう意味ではよく作られた話かも。ロイ・ニアリーさん、あのマザーシップが『コクーン』と同じメタファーでないことを祈ります(さぁ、光の方へ・・・)
だみおさん [DVD(吹替)] 6点(2010-09-23 16:01:39)
だみお さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2016-11-16ザ・ブリザード7レビュー5.75点
レヴェナント 蘇えりし者4レビュー6.48点
メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮3レビュー4.78点
2016-11-08追憶の森2レビュー5.58点
2016-10-30ムーン・ウォーカーズ4レビュー5.16点
2016-10-28ダラス・バイヤーズクラブ5レビュー6.95点
2016-10-28サウルの息子0レビュー5.65点
2016-10-17グラスホッパー6レビュー4.94点
2016-10-17グッド・ライ いちばん優しい嘘8レビュー7.60点
2016-10-15独裁者と小さな孫1レビュー6.00点
未知との遭遇のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS