ダークナイト ライジング の 楊秀清 さんのクチコミ・感想

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ダークナイト ライジング の 楊秀清 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ダークナイト ライジング
製作国,
上映時間165分
劇場公開日 2012-07-28
ジャンルアクション,サスペンス,SF,シリーズもの,犯罪もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ネタバレ全開で鑑賞済みの方が見ると想定して書きます。
まず一点通常版、IMAX版それぞれ鑑賞しましたが、IMAX版はやはりアクションシーンの魅せられ方が凄かったです。環境的に許せば、ぜひもう一度IMAXでの鑑賞を推奨。
感想としては「完結作」この一点に尽きます。
バットマンを過剰に内面化したことへの反作用としての、アルフレッドとの離別。そしてすべてを乗り越えての再会。
圧倒的財力を奪われ一人の市民となった時、ブルースは象徴としてのバットマンを説き、橋の上でのブレイクと少年たち、そして最後のシークエンス「Mr.ロビン」の名前でブレイクが呼ばれる。
この辺の完成感が半端じゃない。

この大きな筋以外でも、端的には、暖炉でのミランダ/ブルースの会話シーン後に、奈落での会話を重ねて「酷い環境に生まれた/お坊ちゃん」というこの時点での、ミランダ=「子供」という暗喩や、
ミランダのベインへの最後の言葉「友よ」による、ブルースとベインの共通性だとか、細かいシーンが全編に埋まっているわけです。
単なる自暴自棄は、死の克服ではない。そうではなく、死を傍らに抱きながら生きること、それが生きるということそのものであるということ。バットマンからロビン、少年達に伝わるもの。個人がそれぞれを生きるということ。かけがえのない人間は誰しもに存在し、本当に守りたい「仮面をつけることで守られる人」が、特定の「誰か(ヒーロー)」ではなく、各々の意識で守られる社会。しかしまた同時に必要となる「自分にしか出来ないことなど無い」という謙虚さ。自分を信じ、人を信じることを伝える3部作でした。
楊秀清さん [映画館(字幕)] 10点(2012-07-29 13:20:48)(良:5票)
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投稿日付邦題コメント平均点
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2013-02-18ゼロ・ダーク・サーティ8レビュー6.83点
2012-08-15ラウンダーズ8レビュー6.24点
2012-07-29ダークナイト ライジング10レビュー7.03点
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2012-04-19シェルブールの雨傘8レビュー7.57点
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2012-03-13コレクター(1965)7レビュー7.31点
2012-03-13ゆりかごを揺らす手9レビュー6.63点
2012-03-09ダンサー・イン・ザ・ダーク4レビュー6.14点
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