真昼の決闘 の アングロファイル さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > マ行
 > 真昼の決闘
 > アングロファイルさんのレビュー
真昼の決闘 の アングロファイル さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 真昼の決闘
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1952-09-16
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,ウエスタン,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 社会派西部劇といった趣ですね。帰ってくるならず者がどれだけ悪くて、かつてどんなことをしたのかは、実はどうでもいい。そいつが帰って来るということが起こす波紋が、本作の主題ですから。起こるであろう悶着を、保安官個人の問題として片付けていいのか、そいつは本当にほかの町の人には危害を加えないのか。結局仮定の話であり、そこには正論などありません。単純に正義とか悪とかいった言葉で片付けられないだけに、現実感があります。ほぼリアルタイムで進行するのも、物語のリアリズムを生かすためでしょう。
主人公の保安官は、苦悩しながらも“信念”を持った人間として描かれています。何となくドラマ『男たちの旅路』を思い出しました。少なくとも、信念を持つことは重要ではないかと思います。
本作の弱点は、当時のハリウッド映画の原則として、「主人公が勝利しなくてはいけない」という限界を破れなかったことでしょう。「力には力で対抗するしかない」という、いかにもアメリカ的な解決をとっています。しかしそれでも、新妻に助太刀させるという皮肉な結末を迎えています。人を射殺した彼女がこれからどんな人生を送るのか、それでまたドラマが作れそうです。そういう点からしても、一筋縄ではいかない深みのある作品でした。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-24 20:58:45)
アングロファイル さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2020-04-29バルカン超特急(1938)10レビュー7.08点
2020-04-25宇宙円盤大戦争7レビュー5.00点
2020-04-20ジャンヌ・ダルク(1999)6レビュー5.22点
2020-04-09500ページの夢の束6レビュー6.50点
2020-02-24小さいおうち6レビュー6.22点
2020-02-05女子ーズ5レビュー5.54点
2020-02-02ダウントン・アビー7レビュー7.00点
2020-01-13殺したい女8レビュー7.36点
2020-01-05ボディ・スナッチャー/恐怖の街8レビュー6.76点
2019-12-31サイレント・ランニング7レビュー6.62点
真昼の決闘のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS