丹下左膳餘話 百萬兩の壺 の アングロファイル さんのクチコミ・感想

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丹下左膳餘話 百萬兩の壺 の アングロファイル さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
製作国
上映時間92分
劇場公開日 1935-06-15
ジャンルドラマ,コメディ,時代劇,シリーズもの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 笑わせてホロリとさせる、いかにも日本的な人情喜劇でした。喜劇といっても呵々大笑ではなくクスクス笑いを誘いますが、その方がよかったですね。
なにより、夫婦喧嘩のような左膳とお藤のやりとりがおかしい。喜代三さんはプロの俳優ではないようですが、逆に役者には出せない味が出ていました。全般的には、言動が噛み合っていないちぐはぐ感でおかしみを出しています。ただ、こればかりが多用されていたので、途中でしつこく感じてきました。一方、「十年かかるか、二十年かかるか。まるで仇討ちだ。」とか言っておきながら、七兵衛の仇に偶然出会ったりするのも、考えてみればおかしい。あるいは、壺を必死に確保しておきながら、百万両を探さず、あいかわらずノホホンとしているところとか。小市民的な喜びを描いているあたりも、松竹や吉本の喜劇に通ずるところがあるようです(源三郎が小市民かどうかは疑問ですが)。
絵としては、編集が旨い。これはやはり、いい映画に共通しているところでしょう。特に、家出した安坊を捜して左膳が矢場の内外を駆け回るところ。事前に矢場の周囲をちゃんと撮っているので、こちらにも左膳の動きがよくわかります。そしてカットのつなぎの素早く巧みなこと。あそこが一番印象に残っています。古い映画なので、台詞が聞き取りにくいことが残念。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-11-15 16:41:11)
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