オーメン(1976) の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > オ行
 > オーメン(1976)
 > かっぱ堰さんのレビュー
オーメン(1976) の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 オーメン(1976)
製作国,
上映時間111分
劇場公開日 1976-10-02
ジャンルホラー,サスペンス,シリーズもの,ミステリー,オカルト映画
レビュー情報
《ネタバレ》 恐らく自分の世代では知らない者のない映画と思われる。6月6日生まれの人ならほとんどダミアン呼ばわりされた経験があるのではないか。
内容に関しては、監督本人も「傑作だ」と言っているのでそうなのだろうが、しかし1976年の時点でどれだけ革新的だったのか、今となってはよくわからないのが残念である。ストーリー展開とか個別の出来事とかに既視感があって驚きがないが、それは他の映画でさんざん流用されたからか、あるいは大昔にこの映画で見たのを何となく憶えていたからか。ちなみに棒が落ちて来るのは最近見た「富江 アンリミテッド」(2011)にもあったので(笑)、いまだにグローバルな影響を及ぼしているとは思われる。
ほか不吉感のあるメインテーマ(Ave Satani)に関しては、曲自体はわざわざ作らなくてもカルミナ・ブラーナのO Fortunaそのままでよかったのではと思ったりしたが、歌詞の方は悪魔の映画ならではの不穏な感じに作ったようである。

一方で、今になってみるとどうも穏健すぎる作りに見えて少々退屈である(首が飛んだのを見ておいて何だが)。悪魔の子があまり邪悪に見えないのは意外だったが、終盤の物理的脅威がイヌと岸田今日子似の乳母だけだったのも盛り上がりに欠ける。
また個人的に不足に思ったのは、善なる神の意思がほとんど感じられないことである。少しくらい救いがあってもいいではないか、という意味もあるが、そもそもアンチキリストというのは正統なキリスト教あってこその対立勢力だろうから、本体に存在感がなくてアンチだけというのも変な気がした。ちなみに吹き曝し感のある丘に建つ教会の門前で悪魔の子が暴れた時に、結果として結婚式に悪影響がなかったらしいのは幸いだった(外の男がドアを閉めたところで安心した)。ここは神の恩寵があったのか、制作側のささやかな良心ということか。
なお余談だが、メギド(ハルマゲドン)というのはエルサレムの南ではなく北にあるのではないか?? 確かに直線距離で90キロ(60 miles)くらいのようだが。
かっぱ堰さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-12-21 23:59:30)
かっぱ堰 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-23ザ・デッド インディア6レビュー6.50点
2024-03-16FUNAN フナン7レビュー7.00点
2024-03-16シアター・プノンペン7レビュー7.00点
2024-03-09イビルアイ3レビュー4.50点
2024-03-09ベネシアフレニア7レビュー6.50点
2024-03-02宇宙船の襲来4レビュー3.50点
2024-02-24ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘5レビュー5.03点
2024-01-20SF第7惑星の謎3レビュー3.00点
2024-01-20アイ・アム まきもと4レビュー6.50点
2024-01-06忌怪島/きかいじま3レビュー4.00点
オーメン(1976)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS