さや侍 の 飛鳥 さんのクチコミ・感想

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さや侍 の 飛鳥 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 さや侍
製作国
上映時間103分
劇場公開日 2011-06-11
ジャンルドラマ,コメディ,時代劇
レビュー情報
《ネタバレ》 野見さんは、深夜番組のバラエティ「働くおっさん」シリーズが衝撃的で最高だった。
腹を抱えて笑って、涙が出るほどだったのを覚えている。
この映画での野見さんの使われ方は、まるでバラエティの延長戦上。
人間大砲、人拓、ロデオ、人間花火などなど。
無茶ぶりされて、そのリアクションを見せるかのようなパターンが延々と続く。
これを映画で見せられても、だれてくるだけで、スベリ笑いにもならない。
映画という作り物の中では、あの野見さんの破壊力は見られない。
始めから終わりまで少しも笑えないし、ラストの泣かせようとする流れも、どこか冷めて見てしまう。
遺書の朗読が途中から歌に変わるのも、意表をつくだけでしかなく、BGMにのみ使うほうがいい。
常に予想や常識への「裏切り」を大事にしているのはわかるが、そのことを優先しすぎて失敗しているように見える。

監督の思いとしては、自身の笑いに懸けた生き様を、野見さんを通して暗喩的に表現したかったのだろう。
その根底にうかがえる自負の強さとナルシストぶりが、今まではプラスに働いてきたものの、映画では悪いほうの目に出てしまった。
ラジオや本で時折吐露していた強烈な自負と、自らの評価への不満は、洒落や冗談ではなく大マジだったようだ。
コントやトークにかけては天才的な松本人志でも、映画はまた全然別物なのだと思わされる。
飛鳥さん [DVD(邦画)] 3点(2012-12-19 01:26:04)
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