矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~ の ゆき さんのクチコミ・感想

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矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~ の ゆき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~
製作国
上映時間98分
劇場公開日 2010-04-29
ジャンルコメディ,ミュージカル,ファミリー
レビュー情報
《ネタバレ》  新年一発目の映画という事で、楽しい気分に浸れそうな作品をチョイス。

 元々とんねるずが大好きという事も相まってか、充分に満足のいく内容でしたね。
 これまでレビューしてきたタイトルの中には「クオリティが高いのは分かるけど、どうも好きになれない」というタイプの品もありましたが、これはその逆をいく一品。
 どう見ても安っぽい「アニメ的な世界観を実写で大真面目に演じてしまう作品」のはずなのに、それが妙に面白かったりしたんです。

 理由は色々あると思うのですが、その一つとして「内輪ネタ」が挙げられて「細かすぎて伝わらないモノマネ」でお馴染みの方が端役が出演していたり、ノリダーとチビノリダーとのやり取りが描かれていたりするのが、元ネタを知っている身としては、もう嬉しくって仕方なかったのですよね。
 こういう「分かる人には分かるネタ」って、興醒めになったり、疎外感を抱かされたりする事も多いのでしょうが、自分としては正にドストライク。
 「間違いなく、この映画の世界観を共有している」「観ている自分も、この映画の仲間なんだ」という感覚に浸らせてくれました。

 全体的にはコント調の作風の為、ちょっと中弛みするというか、九十八分は長過ぎたようにも思えましたが、終盤にて「ソフトボールの試合」という山場をキチンと用意してくれている為、全体としては綺麗に纏まっていたんじゃないかな、と思えます。
 「友情より恋愛が大事」「だって、恋愛はすぐに壊れちゃう。大切にしなきゃ」「友情は永遠。滅多な事じゃ壊れない」という台詞の数々も、非常に好みでしたね。
 燃えるボールを燃えるバットで打ち返すというベタな演出も良かったし、最後は元気良く皆で唄って、笑顔で終わるのも気持ち良い。

 父親との再会は描かれなかった事や「この借りはパート2で必ず返す」という台詞など、続編が存在しないのが寂しくなってしまう部分もありましたが……まぁ、それらも「ネタ、ギャグの一種」と受け止められるような大らかさ、笑い飛ばせるような馬鹿々々しさが備わっていたのではないかな、と。

 期待通りの、楽しい映画でありました。
ゆきさん [DVD(邦画)] 7点(2017-01-05 16:15:30)(良:1票)
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