48時間PART2/帰って来たふたり の ゆき さんのクチコミ・感想

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48時間PART2/帰って来たふたり の ゆき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 48時間PART2/帰って来たふたり
製作国
上映時間95分
劇場公開日 1990-10-19
ジャンルアクション,サスペンス,コメディ,シリーズもの,犯罪もの,刑事もの
レビュー情報
《ネタバレ》  映画単品としての出来栄えは、結構良かったと思うんです。

 でも「続編で、こういう事はやって欲しくない」と思えるような部分が多く、それが引っ掛かって、素直に楽しめないんですよね。
 まず、主人公であるジャックとレジーが再び喧嘩してストーリーが始まっている時点で幻滅。
 バディムービーである以上「喧嘩」→「和解」という流れにするのが無難ではあるんですが、それにしても本作は無理矢理感が否めなかったです。
 何せ「実は前作にて、レジーはジャックの給料を盗んでいたのだ」なんていう、嬉しくない後付けが喧嘩の一因ですからね。
 これには流石に(じゃあ前作のラストで、あんなに仲良くなっていたのは何だったんだよ)(レジーは盗みを働いておいて、しれっと友達面してジャックと別れたのか)とツッコんじゃいます。
 「48時間」で積み上げたものをリセットするだけでなく、マイナスまで付け足されたように思え、どうにも居心地が悪い。

 唯一、本作の敵であるアイスマンが「前作でレジーが盗んだ大金の持ち主だった」と判明する件には感心させられたのですが、精々それくらいでしたね。
 目立たないとはいえ、前作からの同僚で何くれとなく協力してくれていたキーホーが黒幕というのも(えぇ……)という感じで、ひたすら困惑。
 「これこれこういう理由で悪の道に走った」「元々悪人で、警官になったのは偽装工作の為」などの背景が一切語られず「善人のはずの同僚が黒幕だよ。驚いた?」というだけの仕掛けでしかないので、ちょっと褒めるのは難しいです。
 そんな事をすればダレてしまうかも知れませんが、やはり最低限の義務として「アイスマンの背景」については語っておいて欲しかったところ。

 そんな具合にストーリー面については不満も多いのですが、個々のアクションなどは(流石ウォルター・ヒル監督)と思わせるものがあり、良かったです。
 ポルノ映画のスクリーンを破ってバイクが飛び出す(しかも飛び出す度に女優が喘ぐ)シーンは馬鹿々々しいけど笑っちゃったし、クライマックスの銃撃戦も、色々と派手なアクションを交えて盛り上げてくれています。
 序盤にてジャックが撃たれるも「防弾チョッキのお蔭で助かる」という伏線があったものだから、当然レジーも防弾チョッキを着ていて助かるのだろうと思ったら「本当に生身のレジーを撃った」ってオチだったのも、驚かされましたね。
 ラストにて、撃たれたレジーが仕返しとばかりにジャックのライターを盗み「これでおあいこ」と両者が笑い合う形で終わり、五十万ドルも無事に確保出来てと、ハッピーエンドな点も嬉しい。

 評価が難しいのですが、とりあえず一定の面白さは感じられたし「観ておいて良かったな」と思えた一本でした。
ゆきさん [DVD(吹替)] 6点(2017-10-04 07:36:43)(良:1票)
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