映画『JUNK WORLD』の口コミ・レビュー

JUNK WORLD

[ジャンクワールド]
2025年上映時間:105分
平均点:8.80 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(2025-06-13) (公開中)
アクションSFアドベンチャーアニメシリーズものモンスター映画
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タイトル情報更新(2025-06-15)【Cinecdocke】さん
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監督堀貴秀
堀貴秀
原作堀貴秀(原作/原案)
脚本堀貴秀
音楽堀貴秀
撮影堀貴秀
配給アニプレックス
編集堀貴秀
照明堀貴秀
あらすじ
人類と人類が創造した人工生命体のマリガンとの戦いが収束し、人類は地上、マリガンは地下世界をそれぞれ支配していた時代。ある時、地下世界で異変が発生、急遽結成された人間とマリガンによる合同調査チームは、地下の異変発生地点に向かうこととなる。しかし、調査チームは人類を敵対視するマリガンのカルト教団「ギュラ教」に襲撃され窮地に陥ってしまう。果たして「ギュラ教」の攻撃の目的とは?そして、調査チームを護衛するロボットのロビンが取った行動とは? 数々の賞に輝いた話題のSFストップモーションアニメ作品「JUNK HEAD」のシリーズ第2弾。前作の前日譚が語られる。
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💬口コミ一覧

5.ネタバレ 監督執念の家内制手工業により生み出された1作目は異様な迫力を湛えた怪作でした。それに比べると、豊富な資金が投入され制作された本作はシリーズ映画でありながらまるで別物の装いです。まずもって「観やすい」。確実に洗練されました。それに加えて世界観は更なる進化を遂げ、ゴリゴリのSF仕様に。とはいえ難しい理論はありません。有りもしない専門用語の羅列とトンデモ展開で観客を煙に巻く「正しい」大衆SFの様式美です。監督の悪ふざけや趣味趣向も輝きを増し、1作目より"外向きな"タイトルに相応しい『JUNK WORLD』が誕生しました。
それにしても驚くべきはその変化です。「洗練」とは角や粗を削ぎ落とす作業。一緒に旨味や魅力が失われる事例も珍しくありません。アクもまた味のうち。しかし本作にはきちんと旨味が残されているばかりか、深みと奥行きを感じさせる仕立て。まさに進化にして深化です。ある意味「全て自分のもの」であったパーソナルな『JUNK HEAD』を大勢の手(資本)に委ね、パブリックとなった訳です。監督には、まるで手塩にかけた娘を嫁に出すような寂しさもあったのではないか。でも内向きのままでは、進化の高は知れています。やはりクリエイターならば更なる高みを目指さなくては。そのために必要なのは「外向きの力」=「資本の助力」であったと思うのです。異なる視点にアイデア。技術と労力の提供。監督一人の力では到達出来なかったであろう地点にまで『JUNK WORLD』は飛翔したと考えます。1作目とは異なる種類の感動が本作にはありました。いたく感銘を受けたため前作以上の点を付けなければ気が済みませんが、それが出来ないのがもどかしいです。
目隠シストさん [映画館(吹替)] 10点(2025-06-28 16:38:50)《新規》
👍 2
4.ネタバレ 「JUNK HEAD」の公開から4年。待ちに待った続編を観賞。前作同様、否、前作以上に驚愕モノのストップモーションアニメ、SF的により一層凝りに凝ったストーリー、豊富なギャグやパロディ、進化したゴニョゴニョ語。素晴らしかったです。

本来だったら前作の続きが気になって仕方がないところ。ところが、その後の世界ではなくスターウォーズばりに過去のエピソードを繋げていくとは。しかも、単純な前日譚ではなくマルチバース的な視点から時間の流れを撚り合わせて行くとは。前作の世界とストレートに繋がって行かないところが心憎い。

壮大なオデッセイのほんの一部分を抜き出したような物語は、ともすると「何だ前作と繋がらないじゃん!」と思われかねません。そりゃそうです、直接描かれている世界は意外と狭い。ただ、それはあくまでもスクリーンに映し出される世界。観客はそれを咀嚼し、前作の世界に思いを馳せ、その結果として作品では描かれていない部分にまで脳内でスケールアップして楽しむことが出来ます。

それにしても今回は疲れました。勿論良い意味です。作品世界に没入しつつ、字幕とゴニョゴニョ語の奇妙な整合性とか唐突に挿し込まれる馴染みの単語の登場で楽しみ、思考と視線があっちこっちに飛び回って嬉しい悲鳴状態でした。

何度も観たくなる、そして観れば必ず新たな発見が期待出来る作品。勿論次回の最終作にも期待して止みません。あぁ待ち遠しい。
タコ太(ぺいぺい)さん [映画館(字幕)] 8点(2025-06-25 22:43:10)《更新》
3.ネタバレ  JUNK HEADが大好きで、待望の続編と思ってたら前日譚とのことで、マッドマックス・フュリオサの二の舞かと思いつつも、予告編の相変わらずの変態チックな演出にワクワクしながら観に行った感じです。

 劇場に着いたら「日本語吹替え版」と「日本語字幕版」の2種があり、前作は字幕版しかなかったし、劇場映画マニヤ的には当然、字幕版から観るものだろう!(独自世界の独自ヘンテコ言語の字幕&発音っていう楽しさもアリ)てことで字幕版で観ました。

 視聴後Xで検索したら日本語字幕版の言及がほとんどなく「ゴニョゴニョ版」と言われてるようで東京圏の一部劇場では「ゴニョゴニョ版」となってるが地方劇場では「日本語字幕版」となってますのでお間違えなきよう、よろしくお願いします(何)。

 あとSF漫画「銃夢」ばりのパンクっぽいSF世界描写については、設定が凝りまくってるのでぜひパンフレットを買いたい! と思ってたのですが劇場公開3日目にして売り切れになっており、増刷を一刻も早くお願いしたいところであります。

 ストーリーおよび設定については、前日譚というので人間だったころの主人公の話と思ったらそうでもなく、まあ人間はたくさん出てきますし地下生物たちの設定と闘争についても背景がしっかり語られて、前作が根本の世界設定とか現状どうなってるのとかよくわからないまま映像で感じろとばかりに奇怪で愛らしい生態が語られていって結局全貌がよくわからないまま終わったのに対して、本作は全体を俯瞰した概要がしっかり描かれるので、なるほどそういう世界のそういう状況での話かとよくわかった感じです。

 あとストーリー構成についてはなかなか入り組んでややこしいことになってますが、SF的には定番の構成で、なるほどそう来たか、という感じでした。設定を生かしたテクニカルでぶっ飛んだ想像力奔放な展開をしており、ぶっ飛びすぎて壮大な神話的物語の様相を帯びてくるのは前作同様すごいスケールで良かったです。それからこういう構成をしておくとストップモーションアニメの膨大な手間と困難さをある程度解消するいい感じの工夫にもなっていて、なるほど、と思いました。

 本シリーズ作品恒例の、見てるうちにグロテスクな化け物生物たちがだんだん愛らしく見えてくるとにかく圧倒的描写力の暴力については本作でも健在で、不覚にもホロリとまた来てしまい、畜生やられた! って感じで悔しオモシロ感動しました。

 あと「ゴニョゴニョ語」については、日本語としてちゃんと聞ける言葉がそこかしこに混ざっており、どこかで聞いた有名な固有名詞らしきものもしばしば混じってて、言いたい放題ヤヴェえよ! て感じに変なところで爆笑させられて楽しいので好きな方はぜひ「ゴニョゴニョ語」版も視聴されることをお勧めします。バン○イ・ナ○コとか言ってなかったか!?

 それから本映画シリーズは3部作構成で、最終作の「JUNK END」制作告知があり、「JUNK HEAD」の人気キャラのアレも再登場する!? ということで非常に続きも楽しみです。早く出してください!

 そんなところです。
simさん [映画館(字幕)] 9点(2025-06-19 09:59:51)
2.どんなに凄い映像でも2度目は慣れる。この残酷な現実を初めて目の当たりにしたのは「ロストワールド」だったかな。
この作品も前作を上回る凄い世界観と特撮を見せてくれる。が、感動は前作には及ばなかった。
一番興味を惹かれたのがエンディングのメイキング映像なのだから。
壮大なセットを嬉々として作っている監督の姿が一番印象的であった。この人はやはり筋金入りの設定マニアだ。
監督の情熱と忍耐に敬意を表して7点で。前作の評価が8点だったので1点だけ減らします。申し訳ない。

6/20追記。
本日2度目の鑑賞。正直に言えば1度目は良く意味が分からないところがあったから。
もう1度見るとほぼ理解できたが、ストーリーもよく練り込まれていると分かった。
これを「慣れた」と言う理由で減点するのはあまりにも酷な話だと思った。
と言うことで8点に変更します。重ね重ね申し訳ない。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 8点(2025-06-18 08:44:23)
1.ネタバレ 前作『JUNK HEAD』を見て、ストップモーションアニメの凄さに驚愕してからというもの、ずっと楽しみにしてきた。結論は「最高」。前作よりあらゆる部分でブラッシュアップしている。特に背景は3DCGを使っている箇所もあり、そういう場面では背景の精密さ・緻密さが上がっている。また、ストップモーションによるキャラの動きもよりスムーズになっている。将来的にはもっとスムーズになるのだろうが、個人的にはあまりにスムーズだと「ストップモーションらしさ」が無くなってしまう可能性が出てくるのでこの辺りがちょうどいいのかもしれないと思った。あと、映画の構造は少し複雑なので事前にパンフレットを読むといいと思う。また今作から日本語字幕版に加えて日本語吹替版が登場した。公式サイトの予告編は吹替版だったが、見てちょっと違和感があった。吹替自体に問題は全くないのだが、やはりあの世界観はゴニョゴニョ語あってこそ際立つものだと感じたからだ。なのでぜひゴニョゴニョ版(日本語字幕版)を見ることをオススメする。その上、ゴニョゴニョ語(?)と字幕のマッチングがクスッと笑えること請け合い!前作のゴニョゴニョ語は未知の(どこの国の言葉でもない)言語だったが、今作のゴニョゴニョ語は「日本語の単語を並べる構造」を基本に英語の単語やドイツ語の単語が散りばめられている(他にもあるかもしれない)。その散りばめられた日本語と日本語の字幕のマッチング具合がクスッと笑えるのだ。物語は前作よりギャグ演出がかなり増えていて、全体的には「面白い」映画になっているが、1カ所非常に胸を締め付けられる場面(あるキャラクターの死)が登場する。そのコントラストも素晴らしい。ちなみにそのキャラは別世界で復活(?)するような描写もされていてそれがうれしい。繰り返しになるがパンフレットを読むとより理解が深まるので買った方がいい。
MASSさん [映画館(字幕)] 9点(2025-06-14 20:10:59)
👍 2
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 8.80点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
700.00%
8240.00%
9240.00%
10120.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.50点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 8.50点 Review2人

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